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2024年9月27日【MaaS】

オープンストリート、奈良で町を跨がるシェア事業を開始

坂上 賢治

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川西町、三宅町、田原本町で電動アシスト自転車の利用を可能に

 

奈良県磯城郡川西町(町長:小澤 晃広)、三宅町(町長:森田 浩司)、田原本町(町長:高江 啓史)、ライフ21、OpenStreet(オープンストリート)の5者は9月27日、「シェアサイクル事業に伴う連携協定」を締結。

 

来たる2024年9月から「HELLO CYCLING」のプラットフォームを活用したシェアサイクリングサービスを順次開始する。今回の連携協定を通じて、鉄道・バス等では補いきれない公共交通のラストワンマイルを、シェアサイクルの活用によって課題解決を図っていく。

 

 

今回、OpenStreetが事業展開するエリアは、奈良県北西部に位置する磯城郡川西町、三宅町、田原本町の複数の町を跨がる範囲となる。当地は近鉄橿原線・田原本線などの鉄道路線網が発達しているものの、バス路線数やタクシー運行台数が少なく、駅から目的地までの移動手段が徒歩などに限定される地域課題がある。

 

このエリアでライフ21は、ソフトバンクやワイモバイルなどの携帯電話の販売を行っており、大阪府・兵庫県・奈良県あわせて26店舗を展開。奈良県を中心に2次交通の強化や地域振興を目的に、シェアサイクル事業も行う。

 

そうしたなかで、公共交通の機能の補完・代替、地域の活性化等の検証を目的に、奈良県磯城郡川西町、三宅町、田原本町とライフ21とOpenStreetは協定を締結。シェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクルサービスを順次開始するに至った。具体的には3町で14カ所にステーションを設置する。

 

 

「HELLO CYCLING」はアプリの地図上に表示されているステーション(全国約9,000カ所、2024年9月時点)であれば、全国どこでも貸し出しや返却が可能で、使いたいときに、使いたいだけ、便利に利用することができ、近隣市の天理市や大和郡山市、奈良市にも「HELLO CYCLING」のステーションがあるため、地域を跨いでの移動も可能となっている。

 

■主なステーション設置場所

ステーション名 

所在地 

駐輪可能台数

川西町役場前

 奈良県磯城郡川西町結崎28-1

  5台

結崎駅前

 奈良県磯城郡川西町結崎584

  5台

三宅町交流まちづくりセンターMiiMo

 奈良県磯城郡三宅町伴堂689

  5台

近鉄石見駅西側駐輪場

 奈良県磯城郡三宅町石見485

  5台

道の駅レスティ唐古・鍵

 奈良県磯城郡田原本町唐古70-1

  6台

田原本青垣生涯学習センター

 奈良県磯城郡田原本町阪手233-1

  5台

ステーション設置場所の詳細は、URLリンクを確認されたい。

 

「HELLO CYCLING」の利用では、アプリのダウンロードが必要。アプリで無料会員登録後、ステーションの検索や、自転車の予約から決済までを簡単に行うことができる。またアプリの地図上に表示されているステーション(全国約9,000カ所、2024年9月時点)であれば、全国どこでも貸し出し・返却が可能で、使いたいときに、使いたいだけ、便利に利用することができる。

 

料金の目安は利⽤開始30分130円、延⻑100円/15分、1,800円/12時間
※利用車体/エリアによって料金が変更となるケースもある。

 

HELLO CYCLINGホームページ:https://www.hellocycling.jp/
HELLO CYCLINGアプリダウンロード:https://www.hellocycling.jp/app/openapp
OpenStreet:https://www.openstreet.co.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。