オンセミ(onsemi)は9月1日付け(米国アリゾナ州スコッツデール・2023年8月23日発表)で クリスティーナ・ランペ・オネルード博士( Christina Lampe-Onnerud )を取締役に任命したと発表した。
同氏は、スウェーデンのウプサラ大学で化学・微積分学の理学士号と無機化学の博士号を取得。マサチューセッツ工科大学で博士研究員として従事した後、同大学の諮問委員を務めている。
2022年には、安全かつ低コストで高性能なリチウムイオン電池の製造に関する業績が認められ、スウェーデンで最も権威ある賞の一つである「King’s Medal」を受賞した。
加えてランペ・オネルードは、2つの企業で最高経営責任者を務め、エネルギー貯蔵分野の専門家としても知られてる人物。国内外の複数の政府代表団でエネルギー技術の権威としても活躍してきた。
より具体的には、世界経済フォーラム(WEF)のテクノロジーパイオニアに2度選出され、WEFエネルギーに関するグローバル・フューチャー・カウンシルの共同議長も務めた。特に米国、欧州、アジア全域における複数のイニシアチブに継続的に関与している。
併せて同氏は、設計、製品、装置、部品、材料、プロセスに関する80件以上の特許も保有し、科学とソートリーダシップを特集した科学雑誌に25本以上の技術論文を発表している。
専門家コメンテーターとしてメディアのインタビューに応じることも多く、政府や業界の会議で電力・エネルギー問題について定期的に講演も行っており、バッテリー基盤の技術企業〝Cadenza Innovation Inc. 〟のファウンダーでもある。
オンセミの取締役会会長を務めるアラン・キャンベル氏(Alan Campbell)は同氏について、「クリスティーナは、エネルギー貯蔵と電力消費の改善を目的としたバッテリ技術のパイオニアかつイノベーターとして、豊富な経験を持っています。
彼女の研究、価値観、情熱は、持続可能な未来を実現する革新的技術の自動車および産業用エンドマーケットへの供給に注力する、オンセミの戦略的優先事項に十分に合致しており、彼女の取締役会への貴重な貢献に期待します」と述べた。
これを受けてランペ・オネルード博士は、「業界をリードするパワーおよびセンシング技術を提供し、世界のエネルギー利用に変革をもたらすというオンセミの意欲は、私がライフワークとしてきたことにも通じます。
取締役会の一員として、経営陣が戦略を実行し、長期的な株主価値と持続可能な成果を上げ続けるようサポートするのは有意義なことです」と話している。