オムロン岡山事業所での実証実験の様子
オムロン(本社:京都市下京区、執行役員社長 CEO:辻永順太)とユビ電(本社:東京都港区、代表取締役社長:山口典男)は6月1日、共創して開発を進めているEV充電課金サービスの実証実験をオムロン岡山事業所で開始した。
実証実験では、オムロンのEV充電スマートプラグモジュール(以下、モジュール)を搭載したEV充電コンセントと、ユビ電のEV充電「WeCharge」をオムロン岡山事業所内に設置し、実環境下でのモジュールの性能評価およびサービスの検証を行うもの。
検証開始の理由は、近年EV車の利用拡大に伴い一、般住宅や法法人・商業施設に適したEV充電インフラの普及拡充が求められているため。
そうしたなか、ユビ電は2021年から、いつでもどこでも「じぶんの電気」を自由に使える電力環境を目指し、BEVやPHEVに対応した充電サービスWeChargeを提供してきた。
そこでオムロンとユビ電は、個別設置向けのEV充電インフラ拡充を目指し、EV充電コンセント毎に導入できる給電サービス開発を目指す。
これを踏まえオムロンは、個々の充電器に後付け設置が簡単でかつ、電気使用量を測定できるモジュールを開発。
同モジュールをEV充電コンセント内に設置し、WeChargeと連携することで、利用ユーザー毎の充電料金を算出するサービスを充電器1基から実現させていてく構えだ。
サービスの仕組みイメージ
多数設置向けシステム(導入数: 8区画〜) or 個別設置向けシステム(導入数: 1-3区画程度)
実証実験の内容は以下の通り
実施期間
- 2023年6月1日~2024年3月末
実施内容
- モジュールの基本性能評価:実環境下での通信性能、充電機能、電力計測機能の評価。
- モジュールの動作試験:屋外でのEV充電による、環境試験(日光、雨、風、温度、湿度など)。
- システムテスト:WeCharge基幹システムとの接続連携、動作確認。
両社の役割は以下の通り
オムロン株式会社
- EV充電用コンセント内に設置可能なEV充電スマートプラグモジュールの開発。
- EV充電を開始時の電源制御、充電した電力量の測定、測定した電力量データをユビ電の課金充電システムに提供。
ユビ電株式会社
- EV充電スマートプラグモジュールと課金運用ネットワークサービスとの接続検証。
- オムロン製EV充電スマートプラグモジュールが測定した電力量をもとに、各ユーザーの電気料金を算出し課金サービスを実現。