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2024年7月7日【IoT】

岡山大の白金水素センサ開発、経産省の支援事業に採択

坂上 賢治

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岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

超薄膜型白金水素センサ開発が、令和6年度のGo-Tech事業に

 

国立大学法人 岡山大学と、精密加工部品の開発・製造に取り組むテクニスコは7月7日、両者が共同で開発・商品化に取り組む〝超薄膜型白金水素センサ〟の開発案件について同事案が、経済産業省の支援事業である「成長型中小企業等研究開発支援事業( 令和6年度予算 / Go-Tech事業 )」の採択テーマに選ばれたことを明らかにした。

 

 

ちなみに、このGo-Tech事業のテーマ採択は、応募のハードルをクリアした申請10件のうち4件だけが採択されるもの。当該プロジェクトには、アドバイザー企業として、自動車メーカーの「マツダ」、エネルギー企業の「岩谷産業」、エネルギーシステム企業の「ヤンマーエネルギーシステム」が参加。製品量産化の観点などから、多角的なアドバイスを得ながらプロジェクトを進めていく。

 

当該プロジェクトの概略は以下の通り

 

計画名
常温動作・低消費電力により水素社会の安全安心を実現する超薄膜型白金水素センサを開発する

 

研究概要
広く産業界で2050年のカーボンニュートラルに向け、水素利活用が進められているなかで、安全・低コスト・低電力な水素センサが要望される現状がある。

そこで当該プロジェクトでは、加熱を必要としない世界初の超薄膜白金による常温・超低電力水素検知技術を基に、-40~100℃の自動車環境下に於いても高性能かつ高い信頼性を実現する〝デバイス構造〟〝防水技術〟〝環境温度補償技術〟を開発する。より具体的には10年以上使用可能な〝超薄膜型白金水素センサ〟の開発を目指す。

 

担当教員
岡山大学 学術研究院 ヘルスシステム統合科学学域 先端医用電子工学研究室 教授 紀和利彦氏

 

 

参考情報
・令和6年度「成長型中小企業等研究開発支援事業」(Go-Tech事業)の採択テーマ決定について(経済産業省中国経済産業局)
 https://www.chugoku.meti.go.jp/r6fy/saitaku/innovation/240624.html

 

 

・株式会社テクニスコ
 https://www.tecnisco.com/

 

・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科 先端医用電子工学研究室
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/eng_aemt/index.html

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。