小田急電鉄は、割引周遊券の「箱根フリーパス」を、2019年4月1日(月)発売分から値上げする。また、「富士箱根パス」、「箱根鎌倉パス」についても合わせて同日から値上げする。
箱根フリーパスは、小田急線発駅から小田原駅までの往復割引乗車券と、箱根エリアにある小田急グループの8つの乗り物(※1)の指定区間が乗り降り自由なフリー乗車券がセットになった周遊券。
2日間と3日間有効の2種類があり、箱根エリアの観光施設や美術館、飲食店での優待・割引などの利用特典が付帯。
1967年発売開始のロングセラー商品で、2017年度には、過去最高となる約95万枚を販売。現行の箱根フリーパスの料金は、2007年に有効期間の見直し等とともに設定(※2)された。
小田急では、近年、箱根登山鉄道の新型車両製造や箱根ロープウェイの大涌谷駅舎建て替え、箱根観光船の新造するなどしている。また、今年度から、新たな海賊船の建造や早雲山駅舎の全面改築など、総額100億円規模の大型投資を開始している。
小田急では、以上を鑑み、2019年4月1日発売分から、箱根フリーパスを値上げし、その一方で、優待・割引などの利用特典を拡充させるとしている。
※1:①箱根登山電車 ②箱根登山ケーブルカー ③箱根登山バス ④観光施設めぐりバス(箱根登山バス)⑤箱根海賊船 ⑥箱根ロープウェイ ⑦小田急箱根高速バス ⑧東海バスオレンジシャトル。
※2:2014年4月に消費税増税分を反映。
[料金改定の概要]
<主な発駅からの料金(おとな)>
※ こども料金については、現行料金を据え置く。
<料金改定日>
2019年4月1日(月)
○料金改定に伴う取り扱いについて
2019年3月31日(日)までに購入した場合は、有効開始日が2019年4月1日(月)以降でも、改定前の価格で発売し、そのまま利用できる。なお「箱根フリーパス」の発売は、有効開始日の1ケ月前からとなる。
[利用特典の拡充(優待、料金割引対象施設)]
「温浴」「体験」「飲食」施設での利用特典が新たに16加え、利用特典の数を71とする(施設数は66)。 ※一覧は別紙
<新規施設>
○温浴施設:
塔ノ沢一の湯本館、箱根てのゆ、翠光館、仙石原品の木一の湯、ススキの原一の湯、箱根宿夕霧荘、富士八景の湯
○体験施設:
きもの着付・レンタル 箱根さくら姫、箱根小涌園ユネッサン(ジップライン)、はこね宮城野国際ます釣場、箱根ホテル(カヤックツアー・カヤックレンタル)
○飲食施設:一色堂茶廊
※ 「小田急ホテルはつはな」、「小田急箱根ハイランドホテル」では、ランチ割引を開始。既にランチ割引を行っている「小田急山のホテル」では、割引率を5%から10%に引き上げる。
○その他:箱根芦ノ湖水陸両用 NINJA BUS
[その他周遊券]
訪日外国人旅行者向けの割引周遊券「富士箱根パス」「箱根鎌倉パス」についても、「箱根フリーパス」に合わせて4月1日から値上げする。
<富士箱根パス>
【新宿発売】おとな 8,000円 → 9,090円/こども 4,000円 → 3,250円
【小田原発売】 おとな 5,650円 → 6,740円/こども 2,820円 → 2,070円
<箱根鎌倉パス>
おとな 6,500円 → 7,000円
※ こども料金については、現行料金を据え置く。
■小田急電鉄:https://www.odakyu.jp/
■(小田急電鉄)箱根フリーパスとは:https://www.hakonenavi.jp/transportation/ticket/freepass/