実験車両は、日野自動車製「ポンチョ」がベース。
やはり、2018年5月に小田急電鉄や神奈中と協業協定を結んだソフトバンクグループのSBドライブが技術やシステム面等で協力し、カメラやLiDER、ミリ波レーダ、自動ステアリング等、自動運転に必要な装備を搭載している。
また、同じくSBドライブが開発中の遠隔運行管理システム「Dispatcher(ディスパッチャー)」も採用。
ドライバーがいないレベル4の完全自動運転においても、運行中における乗客の安全等をデータセンタ等にいる遠隔運行管理者が監視することを想定した実験も行われている。
報道関係者が乗車して行った自動運転バスのデモ走行は、キャンパス内に設定した往復約500mのルート内で実施。
まさかの事故に備えドライバーが運転席に座り、いつでもステアリングを握ることができる状態で行われた。
実際の走行は、極めてスムーズ。
ルート内にある横断歩道前の一時停止箇所は、事前にプログラミングで登録されていて自動停止。
狭い道での対向車との離合もステアリング修正でうまく行い、バス停では路肩に寄せて停止、乗客が乗降後に再スタートする等、決められたエリア内では自動でも問題ない運行を披露した。
ちなみに、今回実験中の自動運転バスは、6月10日(日)にSFCキャンパス内で開催されるフォーラム「自動運転技術が変える新たなモビリティとは〜自動運転バスがキャンパスを走る〜」で、一般来場者向け試乗会も行われる予定だ。
また、実証実験は今後、2,018年9月にも神奈川県・江ノ島にて、江ノ島電鉄と連携して行う予定だ。( レポート:平塚直樹 )
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