日本郵船は6月14日、新型コロナウイルスの感染拡大で医療崩壊の危機に瀕しているインドへの緊急医療支援として、医療用酸素シリンダー988本を無償提供したと発表した。
医療用酸素シリンダーは、政府と連携して対応に当たっているタタ・グループ傘下のタタ・スティール社のCSR部門であるタタ・スティール・ ルーラル・ディベロップメント・ソサエティに、5月28日と6月9日の2回に分けて空輸された。今後は、同国内の自治体に届けられ、様々な医療機関に配布されると云う。
日本郵船にとってインドは、1893年のボンベイ航路開設以来、海上輸送を通じた通商貿易で友好関係を深めてきた国。グループにとって重要なビジネス拠点であるばかりでなく、大切な船員供給国の一つでもあることから、同国への支援には大きな意義があると云う。
日本郵船は、今後も社会と共により良い地球社会の実現に貢献するというグループの企業理念に基づいてESG経営を推し進め、国際社会との共存共栄を目指していくとしている。