NTTドコモ・ベンチャーズ(NDV)は、運用するファンドを通じて、超音波通信技術を提供する米国カリフォルニア州の「Lisnr社」に出資した。
近距離無線通信にはRFID、NFC、Bluetoothなど様々な技術があり、それぞれの技術が決済、マーケティング、在庫管理など多様な場面で活用されている。
Lisnr社が提供する超音波通信技術は、これら近距離通信を実現する技術の一つで、必要なハードウェアは、マイクとスピーカーのみ。
同技術を活用したソリューションは、これまでにも提供されており、店舗、商業施設、工場、自動車など、既に幅広いインストール・ベースがあると云う。
また、携帯電話においては、NFCやBluetooth未対応の機種であっても、マイクとスピーカーを使った超音波通信ができる。
Lisnr社は、2012年の創業以来、一貫して超音波通信技術に取り組み、超音波通信プラットフォームを様々な企業に提供。コンサートやスポーツイベントでのゲート認証、店舗内や野外イベントでのマーケティング、個人認証やモバイル決済など、様々な場面で活用されている。
NDVは、Lisnr社が超音波通信技術において高い技術力を持ち、通信速度やセキュリティ機能において、既存顧客から高い評価を受けていることから、今後も決済や自動車、その他の様々な分野での同社ソリューションの展開が期待できるとしている。
また今回の出資を通じて、NDVは、ドコモが展開するサービスとの連携等を支援。新たな価値創造に向けた取り組みを進めていくとしている。
■Lisnr(英語):https://lisnr.com/