NTTデータは、スマートフォンでATMの入出金ができる、金融機関向けスマートフォンアプリ「My Pallete」の追加機能を、5月28日から北越銀行に提供する。
これは、ATM画面に表示されたQRコードを撮影し、入出金取引を行うもので、全国に24,000台以上あるセブン銀行ATMでの利用が可能。北越銀行アプリ利用者は、同日からこの機能の利用ができる。
また同社は今後、各金融機関に設置されたATMでも、同様の取引ができるよう対応を進めていくとしている。
[背景]
スマートフォンを中心としたモバイル端末の普及を背景に、クレジットカードや各種ポイントカードでは、決済アプリやポイントアプリなどカードレス化が進んでいる。
しかし、ATM利用でのカードレス化は、各金融機関が独自でアプリやATMを開発、変更する必要があることから、導入障壁が高く、一部の金融機関、ATMでの導入に留まっていると云う。
NTTデータでは、より多くの人へカードレスでのATM利用を実現するため、全国20以上の金融機関に導入される金融機関向けスマートフォンアプリ「My Pallete」(注)に、カードレスのATM入出金機能を導入したとしている。
[概要]
同機能は、金融機関向けスマートフォンアプリ「My Pallete」の追加機能として、金融機関の利用者がキャッシュカードなしで、スマートフォンを使ってATM取引を可能にするもの。
ファーストユーザーとして北越銀行での採用が決定。5月28日から提供され、セブン銀行のATMで利用できる。
利用には、初回のみ利用のための登録が必要。登録後は、ATMに表示されたQRコードをスマートフォンで撮影し、アプリに表示された番号をATMに入力することで、入出金ができる。
[特長とメリット]
<アプリ利用者>
・利便性の向上
アプリをインストールしたスマートフォンでのATM入出金取引が可能。キャッシュカードを携帯する必要が減少する。また、取引前後の口座残高や明細も「My Pallete」で確認できる。
・セキュリティリスクの低減
キャッシュカードが不要になることで、スキミングによる不正利用被害のリスクが低減する。
<金融機関>
・顧客満足度の向上
機能の導入で、自行アプリ利用者の利便性向上を通じた、顧客満足度向上が期待できる。
・低コスト、短期間での導入が可能
「My Pallete」の追加機能のためアプリを新たに構築する必要がなく、自行ATMの変更も不要。単独開発と比べ、導入費用や保守に関わる費用を削減できる。また、「My Pallete」導入済の金融機関では、オプション機能の追加のみで機能を導入することが可能。
・Android、iOSに対応
QRコード読取りが可能な端末であれば、AndroidとiOSで利用できる。
・キャッシュカードの削減に寄与
スマートフォンでのATM利用が可能となることで、キャッシュカードの需要が下がり、キャッシュカード発行手続き等の負担削減に寄与する。
[今後について]
NTTデータは今後、同機能を各金融機関に設置されたATMでも提供。また、銀行のキャッシュカードだけでなく、証券や保険で発行されるカードのカードレス化も視野に、より多くの提供を目指すとしている。
注:「次世代バンキングアプリ「My Pallete」を西日本シティ銀行へ提供開始」(2017年8月18日):http://www.nttdata.com/jp/ja/news/services_info/2017/2017081801.html
<My Palleteイメージ動画>
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