GlobalVia傘下でモビリティプラットフォームを担うOpenvia Mobilityは4月26日(スペイン・マドリード発)、NTTデータと米国管理下の道路インフラ環境下でローカル5Gの導入で協力。より具体的に両社は、世界初となる同技術のパイロット環境としてバージニア州リッチモンド市ポカホンタス・パークウェイを舞台に、ローカル5Gテクノロジーを一般の道路環境に於いて試行する。
その取り組みは、当該地域の通信ネットワーク、ローカル5G網のデータ融合アルゴリズム、AI環境とを組み合わせて、リアルタイムな交通事象を自動検出。そこから入手した情報を基に高速道路利用者への情報提供に活用していく体制を整える。
また、これをNTTデータのプライベート5Gネットワークを介して一般のモバイルネットワークへと統合。その結果、当該道路網でモバイルネットワークを利用するユーザーは、高速道路上で提供される提供サービスに自由にアクセスできるようになる。
この際プライベート5Gネットワークでは、同展開に最適化したCBRS公共無線周波数スペクトルを使用。これによりインフラストラクチャ環境が異なる通信事業者へ有益情報を提供することが可能になる。
つまりOpenvia Mobilityのサービスエリア内を移動中の全てのユーザーは、同サービスを介した接続状況を安定的に維持し続け、提供される情報サービスを楽しむことができるようになる。なお、このような事例は米国内の高速道路網に於いて今後、安定的な5Gの接続環境を推し進めていくための先進的な取り組みのひとつとなる。
そもそもNTT データは、当地に於ける5Gネットワークの展開に際して常に、バージニア州の公的機関や道路管理者と共にOpenvia Mobilityをサポートする上での重要な役割を果たしてきた。併せて同社は、ネットワークをホストするインフラストラクチャの建設(地盤工学の研究、電柱や基礎の製造など)でも積極的な役割を果たしてきた。
NTTデータグループ取締役常務執行役員の西畑一氏は、「当社のOne NTT DATAの機能がクライアントの変革への取り組みをサポートできることを非常に嬉しく思います。 NTT データは、新しいテクノロジーに投資することで、革新的な取り組みを進める技術領域に於いてにエンドツーエンドのソリューションを提供します。
この取り組みは、通信技術を介してより良い社会を目指す私たちの姿勢と完全一致しており、近い将来、実施される関連ユースケースを通じて持続可能性の向上に役立つことでしょう」と語った。
対してGlobalviaに於ける最高イノベーション、情報、サステナビリティの責任者を務め、OpenVia Mobilityのマネージング ディレクターでもあるフェルナンド・ヴァレーホ氏は、「私たちは、この先進的な取り組みが、道路上のインフラ運営をスマートにマーネージメントできる、いち手段であると確信しています。
これにより高速道路の利用ユーザーに向けて、より新しく、より簡単で、より快適な移動空間を提供することができます。また私達は、この安全かつ安定した通信環境の試行を、ここ米国市場からスタートさせることになります。
そんな我々の次なる目標は、米国外の世界各国の高速道路環境下でもNeoRoadsを開発・運営することにありますが、これもNTTデータなどの戦略的パートナーとの協力体制を整えることで、順次達成していけることを確信しています」と述べた。