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2024年7月30日【シェアリング】

野島運輸、日本型ライドシェアドライバーで大学生を募集

坂上 賢治

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氷川タクシー(運営:野島運輸株式会社、本社:埼玉県草加市、代表:野嶋宏行)は7月30日、日本型ライドシェアが埼玉県南東部交通圏内で解禁されたことに伴い、ライドシェアサービス『CHOINORI(ちょいのり)』を発表した。

 

また、併せてドライバーの募集も開始した。通常のアルバイトよりも収入を見込める職種であることから、主に大学生を中心として、奨学金返済期間短縮を目的としたプランを展開する。なお同プランには、氷川タクシーによる第二種運転免許取得費用の負担などが含まれる。

 

氷川タクシーのCHOINORI(ちょいのり)サービス概要

 

埼玉県南東部交通圏で日本型ライドシェアが解禁されるのに先立ち、埼玉県草加市を中心にタクシー事業を展開する氷川タクシーが始めたライドシェアサービス。

 

日本型ライドシェアとは、海外で広まっている仕組みとは異なり、夕クシー会社が一般のドライバー(第二種免許不要)を雇用し運行管理を行い、自家用車またはタクシー会社保有の車両を利用して目的地が同じお客様を運ぶ仕組み。

 

CHOINORIは、2024年7月19日より、埼玉県草加市を中心にサービスをスタートさせた。金曜日と土曜日の16時〜翌5時台までの稼働で、配車・支払い共に専用アプリ(GO)を通じて行われる。

 

ドライバー募集概要
1.雇用形態:パート・アルバイト
(1-1).現在、仕事持つ対象者(いわゆるダブルワーク希望)
現職で週40時間以上の労働契約を締結している場合は、労働時間等の管理の都合上、採用できない。

 

(1-2).上記以外のケース
勤務は週20時間まで。※週20時間以上勤務の希望者はタクシードライバーを推奨。

 

2.応募資格
(2-1)第一種運転免許
ただし、取得後一年(初心運転者期間)を経過しているもの
(2-2)第二種運転免許
直前2年間において無事故であり、かつ、運転免許の停止処分を受けていないこと。
※応募時点で第二種運転免許を取得していなくても問題なし。

 

3.勤務地:草加市

 

4.勤務時間:シフト制
金曜日 16時~翌5時台の中で3時間以上から可
土曜日 16時~翌5時台の中で3時間以上から可

 

5.給与
(5-1)マイカー型  時給1500円 ※22時~翌5時まで1875円
※ガソリン代やアプリ使用の通信費を含む。
※マイカー型の場合、車両は5人乗り以上。(アプリ配車が対応していないため)

 

(5-2)会社貸与型  時給1300円 ※22時~翌5時まで1625円
※アプリ使用の通信費を含む。
※ガソリン代は氷川タクシー負担
※トヨタシエンタを想定
装備:バックモニター、パノラミックビューモニター、ETC、ドライブレコーダー

 

奨学金返済プラン概要
第一種免許を保有し、免許取得後1年が経過しており、奨学金返済を抱えている大学生に向けたプラン。日本には奨学金返済に苦しむ若者が多くおり、労働者福祉中央協議会の「『奨学金や教育費負担に関するアンケート調査』調査結果の要約」(2019年)によると、返済期間は平均で14.7年。

 

また、日本学生支援機構の調査によると、奨学金延滞者は13万2千人(2021年)にのぼり、中には奨学金返済ができず自己破産に陥るケースもある。こういった社会課題を受け、少しでも早く奨学金を返済し、充実した生活が送れるようサポートするため、本プランを創設した。

 

ライドシェアは飲食などのアルバイトの平均時給よりも時給が高く、日中の学業と被らない時間帯で就業できるため、大学生の新たな収入源になると氷川タクシーは考えている。

 

また、大学卒業後の就職先として高収入を見込めるタクシードライバーを選択しやすくなるよう、プラン加入者には、第二種運転免許取得費用を当社にて負担する福利厚生が付与される。

 

一般に義務付けられる最低2年間の勤務の制約もありません。大学生のうちにライドシェアドライバーからタクシードライバーとして氷川タクシーに就職(面接あり)することも可能。このプランを通じて、奨学金返済期間の短縮と、タクシードライバー不足の2点に寄与できればと考えている。

 

申し込み方法:ライドシェアドライバー応募時に、「奨学金返済プラン希望」とお伝えください。

 

ライドシェア事業責任者 大角健泰コメント

取締役 旅客部部長 大角 健泰

 

 

慢性的なタクシードライバー不足を補うため、日本でもついにライドシェア事業が認可されました。タクシードライバーやライドシェアは、飲食などのアルバイトと比べ、比較的高い収入を得やすい魅力的な職種です。

 

しかし、この事実は大学生の認知度が低く、アルバイト先として選択肢に上がらないのが現状です。そこで、奨学金返済プランを設け、大学生の注目度をあげ、奨学金返済に苦しむ人を少しでもサポートできればと考えました。

 

また、ライドシェアドライバーからタクシー運転手に転身しやすくすることで、タクシードライバー不足にも貢献したいと思っています。
皆様のご応募をお待ちしております。

 

 

問い合わせ先
野島運輸株式会社
〒340-0034 埼玉県草加市氷川町1483番地
Tel:048-924-3603(担当:大角)
Mail:osumi@nojima-unyu.jp

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。