日本通運は、アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリービールが4月9日(月)から開始する、関西・中国-九州間の共同モーダルシフトをサポートすることを、同日発表した。
ビール大手4社は、物流部門での環境負荷の低減および長距離トラック輸送の削減によるドライバー不足への対処を目的に、関西・中国-九州間の社内輸送を共同でモーダルシフトに取り組むことで合意。
関西・中国から九州へ向かうビール4社の専用列車には、各社の物流拠点から最寄りのJR貨物ターミナル駅を経て、JR大阪貨物ターミナル駅とJR岡山貨物ターミナルに集められた商品(主に酒類・飲料)が積み込まれる。
九州に到着した商品は、各社の最寄りにあるJR貨物ターミナル駅から、それぞれの物流拠点へ配送。専用列車は、年間を通じて毎週月曜日に運行する予定。
また一方、九州から関西・中国へ向けた輸送は、九州地区にある各社の製造・物流拠点からJR福岡貨物ターミナル駅に集めた商品を、同区間の空きコンテナの輸送枠を活用して毎日運行する予定だと云う。
日本通運は、この取り組みにより、4社合計で、大型トラック2,400台相当の長距離輸送能力を鉄道コンテナで確保、年間約1,500t(従来比で約74%)のCO2排出量削減が見込まれるとしている。