ロンドンE-Prix最終戦の表彰台で肩を組んで優勝を喜び合う、マネージング ダイレクター トマソ ヴォルペとオリバー ローランド
ドライバーズランク4位、マニュファクチャラーランク3位を獲得
日産自動車は7月22日、英国ロンドンで開催されたフォーミュラE世界選手権シーズン10の最終ラウンドにあたる第15戦と第16戦に参戦。オリバー ローランド選手が同最終戦を勝利で飾った。
まず土曜日の第15戦は、サッシャ フェネストラズ選手とオリバー ローランド選手がインシデントやペナルティのためにポイントを逃すという波乱の幕開けとなったものの、翌日の第16戦で戦況を立て直した。
9番手で予選を通過したローランドは、混沌を極めるレース展開の中で4位に浮上。その後、先頭陣がアタックモードの起動に苦戦している間にチャンスを掴んで首位に立ち、今季2勝目を挙げた。一方、サッシャ フェネストラズ選手は激しい中盤戦を戦い、15位でシーズンを終えた。
これらの結果により、日産フォーミュラEチームは182ポイントを獲得してチームランキングで4位を獲得。またローランド選手は年間のドライバーズランキングでも4位の座を手中にした。チームメイトのフェネストラズ選手は最終戦で17位に入っている。併せて日産は、年間のマニュファクチャラートロフィーで総合3位に輝いた。
この今季の成果に日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターを務めるトマソ ヴォルペ氏は、「今シーズンを素晴らしい結果で締めくくることができました。
土曜日は両ドライバーがインシデントに巻き込まれペナルティを受け悔しいレースとなりましたが、日曜日に組み立てなおした戦略が完璧にはまり、ローランドは4位まで順位を上げました。
その後、インシデントと先頭集団がアタックモードの起動に手間取る隙をつき、首位を勝ち取りました。ローランドは常時冷静にレースを走り、本当に素晴らしいフィナーレとなりました。
サッシャも、素晴らしい走りを見せ、競合相手との戦いに競り勝ち順位を維持しました。チームランキングで4位、マニュファクチャラーランキングで3位に入ることは本当に素晴らしいことであり、私たちのパフォーマンスを誇らしく思います。
またこの勝利に日産CEOの内田 誠が立ち会うという幸運にも恵まれました。この結果はオフシーズンに向けて私たちの活力になります。来年は、両ランキングでチャンピオンシップを目指します」と述べている。
次いでオリバー ローランド選手は、「今シーズンを完璧な形で締め括ることができました。最終戦で勝つことを予想していませんでしたが、素晴らしいスタートを切り順位を4位にあげた後、先頭争いに積極的に加わらずに、チャンスをうかがっていました。
最終的に上手くチャンスを活かし、レースに勝つことができました。今シーズンの成果をとても誇りに思います。チームとして成長することを目指して、実際に多くのことを達成しました。私たちは一貫して競争力があることを証明し、来年のための素晴らしい基盤を築きました。クルー全員に感謝し、次のシーズンを楽しみにしています」と語った。
更にサッシャ フェネストラズ選手は、「簡単なシーズンではありませんでしたが、多くのことを学んだので、将来の糧になるでしょう。
土曜日のレースでは、本当に強いペースを見せましたが、残念ながらインシデントがあり、5秒のペナルティを受けてトップ10から脱落しました。ポイント圏内でフィニッシュできる走りだったので残念な結果でした。
日曜日のレースも難しく、厳しい中盤戦となり、順位をあげることができませんでした。チームには今シーズンのすべての努力に感謝し、来シーズンのレースで、自分の力を発揮することを楽しみにしています」と話している。