尾花沢市(山形県尾花沢市、市長:菅根 光雄)と、日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)、ならびに山形日産自動車株式会社(本社:山形県山形市南一番町、社長:小関 眞一)、および日産プリンス山形販売株式会社(本社:山形県山形市南二番町、社長:小関 眞一)、の4者は、11日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結した。
協定の内容は、尾花沢市が、『電気自動車(EV)の普及を通じて、地域課題解決や環境負荷の低減に取り組むと共に、地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、日産の販売会社である山形日産自動車、日産プリンス山形販売より貸与される電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める』というもの。
尾花沢市は、山形県の最北東に位置し、奥羽山脈や出羽丘陵などの山々に囲まれた美しい自然環境を有しており、日本有数の豪雪地としても著名。また雪がもたらす豊かな水と尾花沢特有の寒暖の激しい気候で、雪、スイカ、花笠のまちとしても知られており、そうした環境を守るための環境対策に取り組んでいる。
加えて東日本大震災の教訓を踏まえ、「尾花沢市国土強靭化地域計画」を策定し、防災対策の強化にも積極的に向かい合っている。こうした尾花沢市の取り組み対して日産自動車は、独自で車両の電動化を推し進める『ブルー・スイッチ』活動などを前提に互いに賛同し、今協定の締結を行う運びとなった。
具体的な連携の概要は、尾花沢市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所に、山形日産自動車および日産プリンス山形販売の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与すること。
尾花沢市、日産自動車、山形日産自動車、日産プリンス山形販売およびの協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守ること。
尾花沢市および日産自動車、山形日産自動車および日産プリンス山形販売は、平常時も電気自動車(EVの普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、『電気自動車は「走る蓄電池」』としての活用を市民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す事となっている。
ちなみに尾花沢市においては、電気自動車(EV)の電力を建物の電力として活用できるV2H(Vehicle to Home)を道の駅「尾花沢」に設置し、災害時に避難所となる道の駅での電力を確保する体制を整備するなど、EV普及と電力確保に向け取り組んでいく。