日産自動車は10月29日、世田谷区と、日産自動車、日産東京販売の3者が、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したと発表した。
この協定は、世田谷区で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源とした災害時の電力供給体制の構築と、EVの「走る蓄電池」としての価値の普及を目的とした協定で、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の『ブルー・スイッチ』活動としては148件目の取り組みとなる。
日産自動車が推進する『ブルー・スイッチ』、そして、世田谷区が推進する環境・防災対策やSDGsの推進と、双方の取り組みにお互いが賛同し、協定の締結を行う運びとなった。
なお、世田谷区は、公用車として電気自動車「日産リーフ」7台や、電気自動車から電気を取り出す可搬型給電器(7台)を既に導入している。
■協定の概要と主な連携内容
電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要は、以下の通り。
・世田谷区で災害を起因とする停電が発生した際、区が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、区民の生命及び身体の安全を守る。
・世田谷区および日産自動車、日産東京販売は、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行い、電気自動車の「走る蓄電池」としての活用を区民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。