日産自動車は12月13日、南島原市、長崎日産自動車および日産プリンス長崎販売と、電気自動車を活用した「カーボンニュートラルの実現および災害対応に関する連携協定」を締結した。
協定は、南島原市で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源とした災害時の電力供給体制の構築と、EVの「走る蓄電池」としての価値の普及を目的としたもの。
今回、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産自動車の『ブルー・スイッチ』、そして、南島原市が推進する環境・防災対策やSDGsの推進と、双方の取り組みにお互いが賛同し、協定の締結を行う運びとなった。
なお、『ブルー・スイッチ』活動としては152件目の取り組みとなる。
■協定の概要と主な連携内容
電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要は、以下の通り。
・南島原市で災害を起因とする停電が発生した際、が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、市民の生命及び身体の安全を守る。
・南島原市および日産自動車、長崎日産自動車、日産プリンス長崎販売は、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、電気自動車の「走る蓄電池」としての活用を市民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。
南島原市は、今後、令和4年度末までに公用車として電気自動車「日産リーフ」4台や、電気自動車から電気を取り出す可搬型給電器(4台)を導入する計画で、環境に優しい電気自動車(EV)の普及を目指し、環境・防災力向上に努めていく。
南島原市と日産自動車は、協定締結を機に、電気自動車(EV)を活用した、環境に優しく災害に強い持続可能なまちづくりを推進し、美しい自然環境を未来に残すため、EVの普及を通じた地域課題の解決、脱炭素化社会実現、SDGs達成に向けて、更に連携を強化していくとしている。