日産自動車は8月9日、仙台市と、日産自動車、宮城日産自動車、日産サティオ宮城および日産プリンス宮城販売の5者が、8月6日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したと発表した。
この協定は、仙台市で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源とした災害時の電力供給体制の構築と、EVの「走る蓄電池」としての価値の普及を目的とした協定で、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の『ブルー・スイッチ』活動としては139件目の取り組みとなる。
電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要は、以下の通り。
・仙台市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、市民の生命及び身体の安全を守る。
・仙台市および日産自動車、宮城日産自動車、日産サティオ宮城、日産プリンス宮城販売は、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、電気自動車の「走る蓄電池」としての活用を市民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。
仙台市は、すでに公用車として電気自動車「日産リーフ」12台を導入しており、今後は、電気自動車から電気を取り出す可搬型給電器の導入検討を行うなど、環境に優しい電気自動車(EV)の普及を目指し、環境・防災力向上に努めていく。
仙台市と日産自動車は、協定締結を機に、美しい自然環境を未来に残すため、電気自動車(EV)の普及を通じた地域課題の解決や脱炭素化社会実現等に向けた連携を更に強化し、SDGsの達成に資する環境に優しく災害に強い持続可能なまちづくりを推進していくとしている。