日産自動車は、2020年10月1日付の地域事業運営体制の再編および、役員の任命を発表した。
日産は、2023年度までの4年にわたる事業構造改革「Nissan NEXT」の一環として、よりスリムで機敏な組織への変革を目指し、地域事業運営体制を再編。現在7つある事業の地域区分を、日本/アセアン、中国、米州、アフリカ/中東/インド/ヨーロッパ/オセアニア(AMIEO)の4事業地域に再編成し、この新しい事業運営体制の下、更にコア市場へ集中し、各事業地域への権限移譲を進める。
これにより、各事業地域における活動スピードを向上させ、世界に向けて最新テクノロジーを迅速に展開、競争力の向上を図る。
[運営体制再編に伴う役員体制変更(10月1日付)]
■AMIEO(アフリカ/中東/インド/ヨーロッパ/オセアニア)
現在、専務執行役員(SVP)およびヨーロッパ マネージメントコミッティーの議長を務めるジャンルカ・デ=フィッシ氏は、新たに設立されたアフリカ、中東、インド、ヨーロッパとオセアニアを担当地域とするAMIEOの議長に就任。デ=フィッシ氏は、チーフクオリティオフィサー兼副チーフパフォーマンスオフィサーであるクリスチャン=ヴァンデンヘンデ氏にレポートする。
また現在、専務執行役員(SVP)およびアフリカ、中東、インドを担当地域とするマネージメントコミッティーの議長を務めるギョーム=カルティエ氏は、AMIEOの副議長および当該地域のマーケティングおよび販売担当SVPに就任。引き続きアフリカ、中東地域、並びに社長としてインドを担当し、デ=フィッシ氏にレポートする。
■米州
米州においては、北米と南米を担当地域とする米州事業地域を新設。ジェレミー=パパン氏が、引き続き北米マネージメントコミッティーの副議長として、米国、カナダ、メキシコを統括する。
また、日産メキシコ社長兼マネージングディレクターであるホセ=ロマン氏は、現在の担当領域に加え、新たに南米地域の輸入ビジネスユニット(NIBU)も指揮し、引き続きパパン氏にレポート。また現在、ラテンアメリカ マネージメントコミッティーの議長であるギー=ロドリゲス氏は、南米日産のマーケティング、販売および業務部門を担当するリージョナルSVPに就任。
パパン氏とロドリゲス氏は、チーフクオリティオフィサー兼副チーフパフォーマンスオフィサーのクリスチャン-ヴァンデンヘンデ氏にレポートする。
■日本/アセアン
アセアンは日本と統合し、日本-アセアン地域へ。副社長の星野朝子氏が同地域のマネージメントコミッティー議長を務める。現在アジア&オセアニアのマネージメントコミッティー議長およびリージョナルSVPである真田裕氏は、この新たな事業運営体制への移行責任者を務めた後、新たな領域を担当する予定だと云う。
■中国
中国のマネージメントコミッティーは、引き続き、現任の山﨑庄平氏が議長を務める。
なお、ヴァンデンヘンデ氏、星野氏および山﨑氏は、引き続き、最高執行責任者のアシュワニ=グプタ氏にレポートする。
日産は、この体制変更により、グローバルおよび地域の統合を強化し、事業運営の改革を実行。新体制における強いリーダーシップの下、革新的、機動的な事業運営に取り組み、より透明な企業文化を醸成するとともに、持続可能な収益を確保し、着実な成長を目指すとしている。