日産自動車は4月11日、音楽を通して、フォーミュラEの魅力やレース車両に活用されるイノベーションを若い世代に広く訴求することを目的に、日産フォーミュラEチームとドイツの現代作曲家であるマティアス・レーフェルト氏のコラボレーションサウンドトラック「エレクトリック・レガシィ 」を、音楽ストリーミングサービスのSpotify(スポティファイ)で公開した。
エレクトリック・レガシィは、人工知能( AI )がレースから拾った音源と、電子シンセサイザーのメロディーとを組み合わせたインストゥルメンタルナンバー。
日産フォーミュラEチームのドライバーとピットクルーとの間で実際に交わされたラジオ音源も織り込むことで、リアリティーのある曲に仕上げられている。
日産では、このシリーズの一環として、東京、ミサノ、モナコ、ベルリン、ロンドン等、フォーミュラEのシーズン10の開催地それぞれの都市の文化的特徴やファンの特性、そのスピリットを曲に反映させたエディションを配信する予定。
今回は、オリジナルのものに加えて、3月に開催された東京大会のために作成された「東京エディション」と4月のイタリア・ミサノ大会をモチーフにした「ミサノ・エディション」の全3曲を、公開している。
作曲家のレーフェルト氏は、これら一連のナンバーについて、「フォーミュラEは、最先端のテクノロジー、サステナビリティ、そして電気によってシビれる競争の融合であり、これらのすべての音楽を通じて実現したことは素晴らしい経験でした。
この曲は、世界中のファンとつながり、フォーミュラEの世界開催を祝うと共に、フォーミュラE車両の先進性をアピールすることを目的としています。日産の電気自動車としてのパイオニア精神に則り、ファンがモータースポーツを見ているときに感じる興奮と感覚を呼び起こすようなトラックを作りたいと思いました」と説明した。
また、日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターのトマソ・ヴォルペ氏は、「この取り組みは、音楽とレースを融合させるという、今までにない手法で新しいファンの皆さまにフォーミュラEの魅力を感じてもらうことを目指しています。
フォーミュラEはハイレベルの電気技術の集合体であるとともに、モビリティの未来を切り開くものであり、多くの可能性に満ちています。レーフェルトはそれらのイノベーションと情熱をこの曲で表現しています。ローランドとフェネストラズは、ミサノのレース前にこの曲を聞いて集中力と気持ちを高めると思います。」と語っている。