日産自動車は11月12日、体験型エンターテインメント施設「ニッサン パビリオン」が、日本空間デザイン賞の「エキシビジョン、プロモーション空間部門」において銅賞を受賞したと発表した。
国内外の優れた空間デザインを表彰する本賞は、2019年に日本最大級のデザインアワードとして創設された。2021年は、2020年5月1日から2021年4月30日までの作品が対象となり、国内外からから887点の応募があった。また、主催団体である日本商環境デザイン協会(JCD)と日本空間デザイン協会(DSA)は、国連が採択する「持続可能な開発目標(SDGs)」に向けた活動に賛同しており、審査基準には、時代性、創造性、社会性、文化性、意匠性とともに持続可能性が設定されている。
今回、銅賞を受賞した「ニッサン パビリオン」は、2020年8月1日より10月23日まで期間限定で開設した体験型エンターテインメント施設。会場では、持続可能性を高める数々の取り組みを実施した。例えば、施設内のカフェでは、太陽光パネルで発電した電力を活用することに加え、電気自動車で来場者に対して、駐車料金の代わりにバッテリーに蓄電した電力をカフェに給電するという世界初の仕組みを採用。さらに、100%水力由来の電力(アクアプレミアム)を使用するなどし、施設全体でCO2排出量ゼロを実現した。
また、開設期間終了後には、施設で使用された資源のうち、再利用可能なものについてはすべて転用し、廃棄ゼロを達成している。例えば、「日産リーフ」の使用済みバッテリーや、ライト、便器、消火器などを、本社、工場を含む日産の国内の事業所で再利用している。また、連携協定を結ぶ横浜市を通じて、街と光のアートイルミネーションに映像機材を提供した。さらに、パビリオンで使用したブランドロゴは、現在、日産グローバル本社ギャラリーで使用している。