日産自動車は、7月26日、2018年度の第1四半期決算を発表した。
2018年度第1四半期の連結売上高は2兆7,166億円、連結営業利益は1,091億円となり、売上高営業利益率は4.0%だった。同社は、減益の要因について、主に原材料の高騰や為替の変動などを挙げている。
また、当期純利益(注1)は、前年同期比14.1%減の1,158億円だった。
[2018年度第1四半期財務実績]
中国合弁会社に持分法を適用した2018年度第1四半期の財務実績は次の通り。
中国合弁会社を比例連結した会計基準では、2018年度第1四半期の連結営業利益は1,544億円、売上高営業利益率は5.1%となり、当期純利益(注1)は1,158億円となった。
[グローバル販売状況]
2018年度第1四半期のグローバル販売台数は前年同期比3.0%減の131万台だった。
日本では、全体需要が前年同期比1.0%減の119万台となる中、同社は、前年同期比0.8%減の13万台となり、市場占有率は横ばいの10.9%となった。
会計年度が暦年ベースの中国では、販売台数は前年同期比6.9%増の33万6,000台に達し、市場占有率は前年同期比0.3ポイント増の5.0%となった。同社は、新型「キックス」やフルモデルチェンジした「ナバラ」、及び「エクストレイル」、「ティアナ」等の貢献に加え、「D60」などのヴェヌーシアブランドの伸長が販売をけん引したとしている。
米国では、36万5,000台となり、市場占有率は8.1%となった。
ロシアを含む欧州では、前年同期比12.7%減の16万2,000台となり、市場占有率は3.1%とった。ロシアにおける販売台数は前年同期比0.6%減の2万3,000台となり、同市場における市場占有率は5.0%となった。
アジア・オセアニア、中南米、中東、アフリカをはじめとするその他市場の販売台数は前年同期比6.6%増の20万台となった。
[2018年度配当]
2018年度の年間配当は、前年比7.5%の増配に相当する一株当たり57円を見込んでいる。
注1)親会社株主に帰属する当期純利益
注2)2013年度から中国の合弁会社 東風汽車有限公司の連結方法が変わり、持分法が適用されている。同会計基準では、連結当期純利益に変化はないものの、連結売上高と連結営業利益には東風汽車の数値は含まれなくなる。