三芳町と、日産自動車(以下「日産」)、日産プリンス埼玉販売および東京電力パワーグリッド 志木支社の4者は12月20日、電気自動車の活用等による「SDGs連携協定」を締結した。
協定は、SDGsの目指す持続可能な社会やカーボンニュートラルの実現に向けて、相互の連携を強化するものであり、三芳町で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源とした災害時の電力供給体制の構築と、EVの「走る蓄電池」としての価値の普及を目的とする。
今回、日産が推進する日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』、三芳町が推進する環境・防災対策やSDGsの推進、そして東京電力パワーグリッドが推進するレジリエンス強化やカーボンニュートラルへの取り組みと、それぞれがお互いの取り組みに賛同し、協定の締結を行う運びとなった。
三芳町は、今後、公用車として電気自動車「日産リーフ」や、電気自動車から電気を取り出す可搬型給電器を導入する計画をすすめ、環境に優しい電気自動車(EV)の普及を目指し、環境・防災力向上に努めていく。
なお、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の『ブルー・スイッチ』活動としては153件目の取り組みとなる。
■協定の概要と主な連携内容
・日産および日産プリンス埼玉販売は、三芳町で災害等を起因とする停電が発生した際、町が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、町民の生命及び身体の安全を守る。
・東京電力パワーグリッドは、災害等に起因した停電発生状況や復旧見通し等、停電に関連する情報を適宜提供し、電気自動車(EV)の最適配置と効率的運用をサポートする。
・日産、日産プリンス埼玉販売、および東京電力パワーグリッドは、平時において町が主催するイベント等で使用する電力を自社が所有する電気自動車(EV)から供給し、電気自動車の「走る蓄電池」としての活用を町民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。
また、環境教育プログラムの提供や電気自動車(EV)の活用による再生可能エネルギーの導入拡大等、町のカーボンニュートラルの実現に向けて協力する。