日産自動車は3月29日、「かながわコロナ医療・福祉等応援基金」に2,000万円を寄付したことを発表した。
また同様に、3月19日には、日産が車両生産工場を有する栃木県が設置した「新型コロナウイルス感染症対策医療従事者応援寄附金」へ500万円を、3月25日には、エンジン生産工場を有する福島県いわき市が設置した「いわき市地域医療を守り育てる応援基金」へ200万円を寄付している。
3月31日にはグループ会社の日産自動車九州が拠点を構える福岡県に、「福岡県新型コロナウイルス医療従事者応援金」として500万円の寄付を行う。
日産グループは、これまでも、新型コロナウイルスに関わる医療現場への支援の一環として、感染疑い患者の方などの移送用や医療資材運搬用の車両を各自治体の要請に基づき、提供してきた。
神奈川県には、2020年4月に医療物資輸送用車両11台を提供しており、車両は約2ヵ月間、軽症者受け入れ施設と病院や保健所間で物資の輸送、また、医療従事者や保健所職員などの移動用として活用されている。
さらに日産グループでは、不足する医療防具の支援として、各事業所で保有する3Dプリンターを活用して製造した医療用フェイスシールドや、物流用の梱包資材を利用して制作した医療用ガウンを、各自治体を通じて医療現場に提供している。
今回実施した寄付は、新型コロナウイルス感染者の診断や治療に尽力している医療・福祉関係者に心を寄せ、敬意を表して実施するもの。日産自動車は、自社内の感染の発生、拡大防止に努めると共に、「人々をより良い世界に」という信念のもと、引き続き自治体や関係者と連携して感染拡大の抑制に取り組んでいくとしている。