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2022年11月15日【ESG】

日産の軽EVサクラ、京都でタクシー運用を開始

坂上 賢治

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脱炭素社会の実現に向けて古都・京都のタクシー3社が軽EVタクシーを一斉導入

 

日産自動車は11月15日、一般社団法人京都府タクシー協会が加盟するエムケイ・都タクシー・京都第一交通の3社が軽EVのサクラを用いたタクシー運行を開始する。運行は11月16(水)から。( 坂上 賢治 )

 

今回の軽EVタクシー導入は、京都議定書採択の地でカーボンニュートラルに取り組む京都府・京都府タクシー協会・日産が連携して脱炭素社会の実現を目指すもの。

 

世界有数の観光地である京都府は、市内に於けるタクシーの業務エリアがEVに手頃なサイズである事、歴史ある小道や坂道が多い事、軽自動車ゆえの小回り性能が高い事、軽自動車型のEVタクシーが京都の地にとって優しい事などを含めて、当地に於ける消費需要に係る独特の柔軟性にも着目した。

 

またそもそも先の通りで、短い坂道と盆地ならではの平坦路の組み合わせは、EVの力強さと滑らかな加速が活きると日産に於いても考えたものと見られる。

 

加えて政府主導による水際対策の緩和で京都に於いては、再び外国人観光客の増加も見込まれる中、タクシーのEV化による排出ガスの削減は、京都府にとっても環境課題解決に向けて意義のある取り組みでもある。

 

 

なお、今回「日産サクラ」を導入したタクシー会社3社は、軽自動車EVタクシーよる地球環境にも優しい移動について共感が得られるよう、運行開始日の11月16日から来年2月末までの期間、日産サクラの軽自動車EVタクシー全車を「ドネーションタクシー( DONATION・TAXI )」として運行する。

 

このドネーションタクシーとは、日産サクラのタクシー利用者が乗車した距離に応じて一定額を環境団体に寄付するシステム。タクシーを利用するだけで間接的に環境支援に関わる事が出来る仕組みとなっている。

 

加えてEVタクシーの初運行を記念して、京都府内の小学生が「めざせCO2ゼロチャレンジ」をテーマに描いたイラスト作品を車体に施した特別なタクシー車両が、今参画タクシー会社が各1台ずつ、合計3台運行する。

 

<KYOTO × NISSAN SAKURA EV TAXI 運行概要>
運行開始日:2022年11月16日(水)
運行場所:京都府内、京都市内各所
運行会社:エムケイ株式会社、都タクシー株式会社、京都第一交通株式会社
特設サイトURL:https://www2.nissan.co.jp/SP/SAKURA/EVTAXI/

 

<DONATION TAXIについて>
運行期間:2022年11月16日(火)~2023年2月28日(火)
概要:期間中は、「日産サクラ」のタクシー全台が「DONATION TAXI(ドネーションタクシー)」として運行し、乗車客の利用走行距離に応じた金額を寄付金として京都府の環境団体へ寄付する。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。