女性レーシングドライバーのアビー プリング選手(左)とソフィア フルーシュ選手(右)。
日産自動車は10月22日、来月バレンシアで実施されるフォーミュラE世界選手権の女性限定のルーキーテストに、アルピーヌ・アカデミーのソフィア フルーシュ選手と、アビー プリング選手が日産フォーミュラEチームから参加する。
独国出身のフルーシュ選手は、FIAフォーミュラ3、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、FIA世界耐久選手権に出場経験を持ち、世界的に有名なル・マン24時間レースにも3回出場した経歴の持ち主。
英国出身のプリング選手は、2024年に英国F4で初の女性優勝者となり、現在行われているF1アカデミーでも10レースのうち7レースで勝利するなど、非常に好調なシーズンを送っている。
このフルーシュ選手とプリング選手が参加するルーキーテストは、11月7日木曜日の午後に、バレンシアのリカルド・トルモサーキットで開催される予定。両ドライバー共に、既にパリのワークショップでクルーとの作業や、シミュレーターによるテストも消化、ルーキーテストに向けた準備を進めている。
ソフィア フルーシュ選手:「最新のフォーミュラEマシンを運転する機会を得られてとても興奮しています。これまでのモータースポーツの経験とは大きく異なりますが、新しいことに挑戦するのはワクワクします。シーズン11に向けてチームをサポートできるよう、テストの機会を最大限に活かせるように意気込んでいます。バレンシアに向けて可能な限り万全な準備をするためにシミュレーター操作を積み重ねていきます。この素晴らしい機会に挑むのが待ちきれません!」
アビー プリング選手:「長い間フォーミュラEマシンを運転したいと思っていたので、『日産e-4ORCE 05』をドライブする機会を得られ、夢のように感じていますし、日産のクルー指導のもとで車を学べることに非常に興奮しています。学ぶことが多く、取りまとめるべきことも多いので、一歩ずつ進めていきます。慣れ親しんだ環境とは全く異なりますが、チームが求めることをしっかり実践し、共に実りあるテストとなるよう集中します」
日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターを務めるトマソ ヴォルペ氏:「女性ドライバーにフォーミュラEマシンをテストする機会を提供するこの素晴らしい取り組みに、日産チームから2名の輝かしい経歴をもつ女性ドライバーが参加できることを非常に嬉しく思います。
近年、女性レーシングドライバーは増加していますが、この流れを加速させることに貢献出来て誇りに思います。フルーシュとプリングにとっては素晴らしい学びの機会であり、テストの際に遭遇する課題を解決する手助けをしてくれるでしょう。
マシンの運転は簡単ではないため、テスト前にワークショップやシミュレーターで十分な準備を行います。フルーシュとプリングにとってモータースポーツにおけるキャリアを積む素晴らしい経験になると思いますし、チームにとっても前進するための有益なセッションとなるでしょう」