日産自動車は1月18日、2023/24年ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10のリザーブ兼シミュレータードライバーにカイオ・コレット選手を起用すると発表した。
21歳のコレット選手は、アルパイン・アカデミーの出身で、2017年にフォーミュラ4 UAE選手権でフォーミュラカー(シングルシーター)のレースキャリアをスタートさせた。
同選手権では優勝1回と6回の表彰台を獲得し、2018年にはフランスフォーミュラ4選手権にて7勝を挙げ、シリーズチャンピオンに輝いた。
その後、フォーミュラ・ルノー・ユーロカップに2シーズン参戦し、2020年には総合2位を獲得。このシリーズでの活躍が認められFIAフォーミュラ3にも参戦し、3シーズンで3勝、11回の表彰台を獲得。そんなコレット選手は1月13日に行われたメキシコ大会より、日産フォーミュラEチームに合流した。
日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペ氏は、「コレットをチームに迎えることができ、嬉しく思います。
リザーブ兼シミュレータードライバーという役割は非常に重要で、チームに欠かせない存在です。彼がシミュレーターから得るフィードバックは、シーズン中のマシンの開発や、年間を通してのパフォーマンスに大きな影響を与えるでしょう。
彼はシングルシーターの経験が豊富で才能にあふれており、早くもエネルギーマネジメントを含むフォーミュラEの主要システムに適応し始めています。チームと協力しながら彼が成長していくことを楽しみにしています」と語っている。
またカイオ コレット選手は、「日産フォーミュラEチームの一員として戦えることを嬉しく思います。初めてシミュレーターに乗ったときから、システムやドライビングスタイルなど、フォーミュラEが他のシリーズとは大きく異なることに衝撃を受けています。
この新たな挑戦は、私のキャリアを成長させてくれると信じています。このチャンスを与えてくれた日産フォーミュラEチームにとても感謝しています。
プロフェッショナルな環境で、ローランドやフェネストラズ、そしてチーム全体から多くを学ぶ絶好の機会です。自分の能力を最大限に発揮し、チームに貢献できるよう全力で挑みます」と話している。