日産自動車は、今転戦の終盤が迫るなかフォーミュラE世界選手権シーズン10の第11戦と第12戦に参戦し、両レースともにトップ10入りを果たした。またオリバー ローランド選手が初となる上海国際サーキットに於けるレースで2日連続のポイントを獲得した。
土曜日の第11戦の予選でローランドはデュエルに進み、決勝は2番手でスタートとなった。その後、トップグループで終始激しいバトルを繰り広げながら4位でゴールし12ポイントを獲得した。
また非常にタイム差が拮抗した予選セッションで、サッシャ フェネストラズ選手は22番グリッドとなったが、決勝では何度もオーバーテイクを重ねて順位を11位まで上げて、11位でゴールした。
続く第12戦では、ローランド選手はグループAでトップタイムを記録し再びデュエルに進出。フェネストラズも同じくグループAでローランド選手にコンマ1秒遅れ、6位でゴールした。8番手と12番手で決勝をスタートした2人は、28周のレースを中盤で激しく競り合い、ローランド選手が10位でゴールしポイントを獲得した。
次戦のフォーミュラEは4週間後となる6月29日(土)、30日(日)に、米国ポートランドでラウンド14・15戦のダブルヘッダーでの開催となる。結果、シリーズは残すところ4戦のみとなった。
上海戦について日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペ氏は、「ベルリンで好成績を収めたあとだけに、期待していたような週末ではありませんでした。
ただタイトで激しいバトルが展開されたので、両レースでポイントを獲得できたことはうれしく思っています。土曜日はローランドがいい走りを見せて4位、サッシャは多くのオーバーテイクを成功させましたが、ポイント圏内でフィニッシュできず残念でした。
日曜日は追い抜きが難しく、タフなレースでした。両ドライバーともスタートでつまづき、挽回に苦戦しましたが、来月のポートランド戦まで時間があるので現在3位のチームランキングを確実にするため、改善すべき点を見極めます」と振り返った。
またオリバー ローランド選手は、「土曜日は予選は好調で決勝は最前列でスタートを切ることができました。先頭グループでゴールまで激しいレースで、表彰台には届きませんでしたが、多くのポイントを獲得できたことは満足しています。
日曜日の予選では、デュエルに進出はしましたが、もっと上を狙えたと思います。決勝戦も追い抜くのが難しく、厳しいレースでしたが、なんとかポイントを取ることができ、全体的にはまずまずの結果でした。次のポートランド戦までの準備に最善を尽くします」と語った。
更にサッシャ フェネストラズ選手は、「土曜日は予選の結果が振るわず、難しい1日でした。1周のペースは改善しており、何台もオーバーテイクできたのですが、ポイントを逃したのは残念です。
日曜日の予選結果は良かったのですが、決勝でバッテリーの温度管理に苦戦しました。一歩一歩改善しているので、ポートランドとロンドンに向けて全力を尽くす前に、少し休んで気持ちを切り替えたいです」と話している。