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2024年7月17日【イベント】

日産フォーミュラEチーム、今季最終戦のロンドン戦に挑む

坂上 賢治

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日産自動車は7月20日・21日に英国ロンドンで開催されるフォーミュラE世界選手権シーズン10の第15戦と第16戦に参戦する。日産フォーミュラEチームは現在、チームランキングで5位に位置しており、シーズン10終了を目前にして表彰台争いに加わっている。

 

 

今シーズンより日産フォーミュラEチームに復帰したオリバー ローランド選手は、シーズンを通して好調な結果を出している。米国ポートランドのダブルヘッダーは体調不良により欠場したが、ローランドの出身国である英国で開催されるロンドン戦で復帰し、シーズン最終戦を良い結果で締めくくることを目指している。

 

一方でチームメイトのサッシャ フェネストラズ選手は、ポイント獲得を目指して日産フォーミュラEチームで参戦したシーズン2年目を力強く終えることを目標としている。

 

英国戦のコースは全長2.09キロメートルで、今シーズンにフォーミュラEが開催されたサーキットの中で唯一の屋内外のコースが混在するサーキットとなる。

 

 

より具体的には、屋内コースとなるエクセル展示会センターからスタートし、屋外に抜けると歴史的なロイヤルビクトリアドックを周回する。ターン1やターン10-11のシケインはオーバーテイクが期待される場所で、ターン16で再び屋内のコースに戻る格好だ。

 

なおFP1(フリープラクティス1)は7月19日(金)に開催、予選は15戦、16戦ともに現地時間の12:20に開始され、決勝は両日とも17:00に開催予定だ。

 

日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペ氏は、「私たちは、チームランキングで3位を獲得するために全力を尽くします。

 

ロンドンのサーキットは、雨が降ると難度があがる非常にトリッキーでテクニカルなサーキットで、屋内のコースを考慮するとさらに複雑になります。路面に関しても屋内エリアの滑らかな路面に対し、屋外エリアは粗い路面に変わるため、ドライバーは1周毎にそれぞれの路面に適応しなければなりません。

 

今週末はうれしいことにローランドが復帰し、ドライバーズランキングでも3位以内に入ることを目指して戦います。今シーズンは表彰台を6度獲得し、現在チームランキングで5位に位置していることに満足していますが、最終戦でランキングを更に上げることを目指します」と述べた。

 

 

またオリバー ローランド選手は、「ポートランド戦の欠場は、受け入れ難いものでしたが、今は気持ちを切り替え、最終戦に臨む準備が整いました。

 

今シーズンは表彰台、ポールポジションともに数回獲得しているので、ロンドン戦でも好調な結果を残したいと思います。

 

ホームでの開催は、地元の友人や家族が観戦に来てくれるのでとても楽しみにしていますが、サーキット上での目標は変わりません。チームとドライバーの順位が非常に厳しい位置にあるため、競争力のある走りを発揮して力強くフィニッシュすることに集中します」と語った。

 

 

サッシャ フェネストラズ選手は、「波乱に満ちた今シーズンを良い結果で締めくくることを目標としています。

 

ロンドンは非常にテクニカルであり、屋内外のコースや、変化する路面が混在するユニークで最も難しいコースの1つです。フィナーレに向けてポイントを獲得し、チームランキングにおいてチームを支援するためにシミュレーター走行に懸命に取り組んでいます」と話している。

 

ちなみに日産では、今週末のレースに先立ち、日産フォーミュラEチームとドイツの現代作曲家マティアス レーフェルトのコラボレーションによるサウンドトラック「エレクトリック・レガシィ」の「ロンドン・エディション」がリリースすることを明らかにした。

 

このシリーズはFormula Eのシーズン10の主要開催地をモチーフにしたエディションを作成するもので、それぞれの都市の文化的特徴、ファンの特性やスピリットを曲に反映させると説明している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。