日本初開催の東京大会に、唯一の日本の自動車メーカーとして参戦
日産自動車は、来たる3月30日に東京で開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10の第5戦に唯一、日本の自動車メーカーとし参戦する。
ステアリングを握る2人のドライバーのひとり、オリバー ローランド選手は前戦のサンパウロ大会で、最終ラップの最終コーナーで前を行く2台を追い抜き、ディルイーヤ大会から2戦連続で表彰台を獲得。勢いに乗っている。またふたりめの2019年から2022年まで日本でのレース経験があるサッシャ フェネストラズ選手は、慣れ親しんだ日本で好成績を狙ってレースに挑む。
日産フォーミュラEチームは、この記念すべき東京大会に向けて、2台の「日産e-4ORCE 04」マシンに、これまで以上に日本らしさを表現した東京大会限定のカラーリングを施す。
日産、東京大会に於けるオフィシャル レースパートナーシップを締結
なお日産自動車は、同東京大会に際してFormula E Operations Ltd.とオフィシャル レースパートナーシップを締結した。このパートナーシップは、電動化のイノベーションや持続可能なモビリティ社会の実現に向けた取り組みを推進する日産と、電気自動車(EV)の普及促進をミッションとするフォーミュラEの思いが合致し実現したという。
大会の公式レースパートナーとして日産は、当日に行われるファンエキシビジョン「エレクトリフィケーション・ラップ」でSUPER GT GT500クラスのドライバーがNISMOモデルのEVでデモンストレーション走行を行い、初開催となる東京大会を更に盛り上げる。
また当日は日産専用の観戦スタンドに、日産関係者やゲストなど約3,000人が応援に駆け付ける。更にレース会場に設置されるファンビレッジでは、ゲーミングアリーナやキッズゾーン、表彰式が行われるステージエリアなどが用意され、フォーミュラEの世界感を味わえるコンテンツも用意される。
フォーミュラE初開催の東京大会は、東京ビッグサイト(東京国際展示場)を囲む全長2.582kmの公道サーキットで開催されるる。18のコーナーと3本のストレートで構成されるコースは、前半にタイトで難易度の高い低速コーナーが集中し、第10、15、17コーナーがオーバーテイクの勝負所となる。なお予選は3月30日(土)の10:20、決勝は15:00に開始予定だ。
日産フォーミュラEチームメンバーのコメントは以下の通り
日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペ氏は、「歴史的な開催となる東京大会で、日産がフォーミュラ Eとパートナーシップを組めることを嬉しく思います。
このコラボレーションはレースを超えて、日産のよりクリーンでワクワクする未来を目指すビジョンと共に、東京大会をイノベーションとサステナビリティの祭典へと導くでしょう。日産が他のやらぬことを、やる精神で、東京大会と電気自動車のモータースポーツに貢献できることを誇りに思います。
なお直近の二大会で連続して表彰台を獲得できたことは、チームの自信に繋がりました。高い競争力を証明し、良い状態でホームデビュー戦に挑めるので、チームの士気も上がっています。フォーミュラE世界選手権は日産の電動化戦略において重要な役割を担っており、日本のファンの前でレースができることを誇りに思います。
日産の従業員全員がチームを応援してくれていますし、長年の夢が叶う瞬間です。特別な一日となるよう東京大会限定のマシンのカラーリングも披露しますし、デモ走行など特別なイベントをたくさん用意していますので、みんなで盛り上げていきましょう」と語った。
サッシャ フェネストラズ選手は、「本当にワクワクしています。キャリアの多くを日本で積んだので、日本のファンが素晴らしいこともよく知っています。日産チームにとって初めてのホームレースなので、ファンの皆さんの応援が楽しみです。私にとっても東京大会はホームレースのような感覚です。コースも面白そうなので、レースが待ち遠しいです」と語る。
オリバー ローランド選手は、「ディルイーヤに続いて、サンパウロでも表彰台を獲得できました。この調子を維持して次のレースに挑みます。日本でのレースは、カート時代に何度か経験がありますし、ニスモフェスティバルで受けた日本のファンからの声援は他のどこにも負けない程素晴らしいものでした。
ファンからの応援は、チャレンジするためのエネルギーに変わりますし、いい意味でのプレッシャーだと思っています。チームにとっては重要なレースです。早くコースに出て熱気を味わいたいですね」と語している。