日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)は1月27日、サウジアラビアのディルイーヤで開催されたABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10の第2戦と第3戦に参戦。
ダブルヘッダーで行われた第2戦ではローランド選手が13位、フェネストラズ選手はリタイアとなり、第3戦ではオリバー ローランド選手が3位表彰台を獲得。またサッシャ フェネストラズ選手も6位に入賞してチーム合計で26ポイントを獲得した。
第3戦の予選でフェネストラズ選手はグループAでトップに立ち、デュエルの準々決勝まで勝ち進んだ。一方ローランド選手はグループBで最速タイムを記録した後、3つのデュエル全てに勝利して決勝のポールポジションとポールポジションに与えられる3ポイントを獲得した。
対してローランド選手は決勝のスタートで順位を落としたが、レース終盤に粘りを見せて3位、チーム復帰3戦目にして表彰台を獲得した。
フェネストラズ選手は序盤からバトルを繰り広げ、終盤はトップ集団に加わる力強い走りを見せて6位となり今季初ポイントを獲得した。
日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターのトマソ ヴォルペ氏は、 「第3戦はチームにとって、これまでの努力が報われた本当に良いレースした。
ダブルヘッダー初日はペースが上がらず悔しい思いをしましたが、しっかりと調整して2戦目に挑むことができました。26ポイントの獲得は素晴らしい結果です。予選では2台ともデュエルに進出し、ローランド選手はポールポジションを獲得しました。
そして決勝でローランド選手が3位、フェネストラズ選手が6位に入ったことは、チームとして大きなステップを踏み出したことを示しています。次戦までは時間があるので、この走りをブラジル大会でも再現できるよう、しっかり準備していきます」と述べた。
またオリバー ローランド選手は、「チームにとって素晴らしい結果を残すことができました。これからのシーズンに向けて大きな自信になります。初日は残念な結果でしたが、2日目は立て直してポールポジションを獲得することができました。
決勝のスタートではホイールスピンをしてしまい、トップをキープできずに残念でしたが、それでも表彰台を獲得できてとても嬉しいです。
マシンにはシーズン当初から高いポテンシャルがあったので、この結果は大きな意味を持ちます。優勝を目標に日産チームに戻ったので、さらに良い結果を目指して次戦に挑みます」と語った。
サッシャ フェネストラズ選手は、「アップダウンの激しい週末でした。初日は不本意な結果となり悔しい思いをしましたが、2戦目はマシンのセットアップを変更し、ペースを上げることができました。
ローランド選手の走りは素晴らしく、ポールポジションにふさわしい内容でしたね。決勝ではマシンのフィーリングも良かったですし、自分がポイントを獲得できたことも、チームがトロフィーを獲得できたことが本当に嬉しいです。
これまでも良い準備が出来ていますし、次戦まで少し時間もあるので、今回のレースをしっかりと分析し、さらに良い結果を残したいと思います」と話している。
なおチームは3月16日にブラジルで行われるシーズン第4戦サンパウロe-Prixに挑む。また3月30日に開催されるシーズン第5戦の東京大会で、フォーミュラE初となるホームレースに挑むことになる。