米国当地で現地販売を開始した日産自動車のアリア2023年モデルが1月11日、米国に於いてもハンズオフ運転支援を実現させたとダイナミックマップ基盤が発表した。これは当地に於いて高精度3次元地図データ( HDマップ )に同車が対応した事によって実現したもの。
そもそもアリア自体の車両仕様は、日本国内モデルと同じく先進運転支援システムProPILOT Assist2.0によりハンズオフ走行を可能としていたが、今回のダイナミックマップ基盤( 本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:吉村 修一 )の米国子会社の米Ushr inc.( 本社:米国ミシガン州、CEO:Chris Thibodeau )のHDマップとの連携が成立した( 米国当地に於ける1月5日付 )。
北米市場で日産アリアが米UshrのHDマップを選択した事について、ダイナミックマップ基盤の吉村修一代表取締役社長CEOは「この度、当社のHDマップが日産アリアのProPILOT Assist2.0へ採用された事を光栄に思います。当社は今後もHDマップの提供を通じて、ADASの普及に貢献して参ります」と述べている。
またUshrの最高経営責任者であるクリス・シボドー氏は「日産のような技術力が高い企業との取り組みは誇りであり、とても嬉しく思っています。私たちの目標は、HDマップを自動車メーカーに提供する事で、この技術が、安全と快適さをもたらすものと感じて頂く事です」と話している。
ちなみにダイナミックマップ基盤は去る2019年2月に、日本と米国でのHDマップデータの仕様と、効率的なデータ更新手法を共通化するべく米国内に於いて自社と同水準のHDマップを提供しているUshr inc.を買収した。
Ushrは、高性能LiDARやカメラ技術を用いて米国とカナダで高速道路上のHDマップデータを整備。約4インチ程度の誤差の精度を実現しました( 2019年当時 )。
HDマップデータは、車載センサーなどとの併用により自動走行車両の走行、正確な車線維持、スムーズなカーブを辿る機能や道路変化の先読みを可能にする。
同社のHDマップデータは、GM( ゼネラルモーターズ社 )のキャデラック「スーパー・クルーズ」への採用・搭載を以て世界で初めて量産車両のハンズフリー運転の実用化を達成した企業となっている。
今回のアリア実装に係るUshrの発表内容は以下の通り。
https://www.ushrauto.com/press-release-ushrs-hd-map-data
ダイナミックマップ基盤株式会社
設立:2016年6月
本社:東京都中央区
代表者:吉村 修一
事業内容:自動運転・ADASをはじめ多様な産業を対象とした高精度3次元データの提供
企業URL: https://www.dynamic-maps.co.jp/
Ushr Inc.
設立:2016年12月
本社:米国ミシガン州
代表者:Chris Thibodeau
事業内容:自動運転向け高精度3次元データの開発、販売
企業URL: https://www.ushrauto.com/