日産自動車は、執行役副最高執行責任者の関潤氏の辞任にともない、12月26日に指名委員会を開催し、現在、執行役副社長として生産・SCMを統括する坂本秀行氏を新たな取締役候補者とすることを決定した。
坂本氏が以前、副社長として製品開発部門を統括していたことなどもあわせ、「技術、モノづくり」に関する十分な経験と知見を有しており、取締役としての要件を十分満たしているとの判断に至ったと云う。
日産自動車、執行役副社長。生産・SCM 担当の坂本秀行氏
また同日、臨時取締役会を経て、指名委員会における同決定事項を報告するとともに、2020年2月18日に開催を予定している臨時株主総会に関する招集通知記載内容についても決議した。
今回の執行役副社長の選任について、CEOの内田誠氏は、以下のように話している。
「当社は、会社の信頼回復と業績の立て直しおよび事業構造改革を最優先課題として位置づけ、既に実行に移し、着実に改善を進めております。
やるべきことは明確であり、既に実行段階のプロジェクトについては、各々の事業や機能の統括責任者が実行をリードしており、また、今後の新たな取り組みについては、これまでどおり、CEOである私がリードし、COOのアシュワニ グプタや新たに取締役となる坂本(生産・SCM担当)、他のエグゼクティブコミッティメンバーとともに進めていきます」。