日産自動車、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルは5月4日、2021年SUPER GTシリーズ第2戦の結果を発表した。
第2戦は、5月3、4日に富士スピードウェイで開催され、GT500クラスでは、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが5位。#12 カルソニック IMPUL GT-Rが9位でともに2戦連続入賞となった。
GT300クラスでは、#10 GAINER TANAX with IMPUL GT-Rが5位入賞。前戦に続いて入賞を果たしている。
なお、第3戦は昨シーズン勝利を飾ったNISSAN GT-R NISMO GT500と相性の良い鈴鹿サーキットでの開催となる。
【GT500決勝 結果】110 Laps
1 #17 Astemo NSX-GT (塚越 広大 / ベルトラン・バゲット)3:03’07.846
2 #14 ENEOS X PRIME GR Supra (大嶋 和也 / 山下 健太)0.831
3 #37 KeePer TOM’S GR Supra (平川 亮 / 阪口 晴南)1.117
5 #3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R (平手 晃平 / 千代 勝正)34.102
9 #12 カルソニック IMPUL GT-R (平峰 一貴 / 松下 信治)1’20.014
12 #24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R (高星 明誠 / 佐々木 大樹)1Lap
– #23 MOTUL AUTECH GT-R (松田 次生 / ロニー・クインタレッリ)108Laps
【GT500決勝 結果】110 Laps
1 #60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT (吉本 大樹 / 河野 駿佑)3:04’16.736
2 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT (井口 卓人 / 山内 英輝)0.712
3 #55 ARTA NSX GT3 (高木 真一 / 佐藤 蓮)1.286
5 #10 GAINER TANAX with IMPUL GT-R (星野 一樹 / 石川 京侍)1Lap
7 #56 リアライズ日産自動車大学校 GT-R (藤波 清斗 / ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)1Lap
16 #11 GAINER TANAX GT-R (平中 克幸 / 安田 裕信)2Laps
24 #360 RUNUP RIVAUX GT-R (青木 孝行 / 田中 篤 / 内田 優大)3Laps
26 #48 植毛ケーズフロンティア GT-R (田中 優暉 / 飯田 太陽)3Laps
2021年SUPER GT第2戦レースレポート
【GT500】
#23 MOTUL AUTECH GT-RがQ1突破を果たし、予選7位
予選
気温17度、路面温度28度と晴天ながら温度の低いコンディション。午後3時03分から10分間のQ1が開始した。#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田 次生 / ロニー・クインタレッリ)は松田がアタックを担当。1分27秒478をマークし、8位でQ1突破を果たした。#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手 晃平 / 千代 勝正)は千代が12位、#12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰 一貴 / 松下 信治)は松下が13位、#24 リアライズコーポレーションADVAN GT-R(高星 明誠 / 佐々木 大樹)は佐々木が14位で予選を終了した。
午後3時41分から10分間のQ2が開始。#23 GT-Rをドライブするクインタレッリは4周目に1分27秒283とQ1のタイムを更新するベストラップをマーク。さらなるタイムアップを目指して5周目にアタックを行ったが、1分27秒546とタイムを伸ばすことができず、予選7位となった。
#3 GT-Rが5位、#12 GT-Rが9位でともに2戦連続入賞
決勝
午後2時30分にフォーメーションラップが開始され、110周のレースがスタートした。#23 GT-Rのクインタレッリは7位を守り1周目を終えたが、3周目にエンジントラブルが発生しストップ。リタイアとなった。#3 GT-Rの千代はオープニングラップで9位に上昇、そして#23 GT-Rのリタイアによって8位となる。#12 GT-Rの松下はスタート直後に11位に上がったが、8周目に12位となり、レース序盤はその順位で周回を重ねた。
30周目に#12 GT-Rが1回目のピットインを行い、ドライバーは松下から平峰に交代。14位走行の#24 GT-Rが31周目にピットインし、ドライバーは高星から佐々木に交代した。31周目にタイヤが外れるマシンが出て、フルコースイエロー(FCY)が導入された。全車80km/hに制限され、ピットインができない安全上の新制度で、今回から正式に採用された。このFCYによってピットインのタイミングが若干遅れた#3 GT-Rは、FCY解除後の35周目にピットインし、ドライバーは平手に代わり、ポジションをキープしてコースに復帰した。43周終了時点で全車1回目のピットインを終え、#3 GT-Rは8位、#12 GT-Rは12位、#24 GT-Rは13位となった。
#3 GT-Rと#12 GT-Rは接近した戦いを繰り広げるも、順位をキープしたままレースは後半戦へ。71周目に#12 GT-Rと#24 GT-Rが、74周目に#3 GT-Rがピットインし、ドライバーを交代。全車が2回目のピットインを終えた82周目に#3 GT-Rは7位、#12 GT-Rは11位、#24 GT-Rは13位を走行、レース終盤にポジションアップを狙う。
レースは100周を超えた最終盤に、アクシデントやペナルティで2台が脱落し、#3 GT-Rは5位に、#12 GT-Rは9位に順位を上げた。#3 GT-Rの背後には1秒以内にライバルが迫ったが、千代は落ち着いてポジションを守り、5位でフィニッシュ。#12 GT-Rも9位でチェッカーフラッグを受け、#3 GT-Rと#12 GT-Rはともに開幕戦に続き連続でポイント獲得を果たした。
平手 晃平 選手
「千代選手がスタートでポジションを上げてくれたのが大きかったですね。次の自分のスティントでは、タイヤの選択で悩みましたが、ミシュランと相談して決めたタイヤがしっかり働いてくれたので、40周なんとか繋ぐことができました。千代選手は最後に後ろから攻め立てられたのを我慢強く切り抜けてくれました。今回の5位はまだまだ満足できる内容ではないですが、チームもピットワークでミスすることもなく、ドライバーもできる限りのことはできたと思います。次の鈴鹿ではより速さを身につけて、もっと力を出し切れるようチーム一丸となって頑張ります」
千代 勝正 選手
「予選はうまくまとめられなくて、非常に悔しい思いをしましたが、気持ちを切り替えていいレースをしようと心がけました。スタートはうまく決まって順位を上げることができましたし、最後のスティントではアウトラップからプッシュしていき、終盤は39号車にかなり迫られましたが、最後まで集中を切らさずにプッシュして引き離すことができました。今回はチーム全員が良い仕事をしてくれて、しっかりゴールまでクルマを運べたことが良かったし、みんなに感謝しています。今回、マシンのポテンシャル向上は確認できたので、次も予選からそれをしっかり引き出して頑張りたいと思います」
【GT300】
SUPER GT第2戦は、#10 GAINER TANAX with IMPUL GT-R(星野 一樹 / 石川 京侍)が予選7位から好走を見せ、5位を獲得。前戦に続いて入賞を果たした。また、前戦勝利を挙げた#56 リアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波 清斗 / ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、予選26位から奮闘し、7位に入った。