日産自動車は、太陽光発電メーカーのカナディアン・ソーラー・ジャパン(以下、カナディアン・ソーラー/※1)と、電気自動車(EV)および太陽光発電商品による新たな協業を行うことで合意した。
協業による取組は、日産のEV「日産リーフ」とカナディアン・ソーラーの次世代エネルギー蓄電パッケージ「SOLIEV(ソリーヴ)」を組み合わせた「SOLIEV RIDE(ソリーヴ ライド)」の販売促進活動を、それぞれの販売ネットワークにおいて行うというもの。販売促進活動は、7月からの開始を予定している。
「SOLIEV RIDE(ソリーヴ ライド)」では、太陽光発電で作られた電気を、専用蓄電池と日産リーフに充電。災害等による停電中などでも、太陽光発電や専用蓄電ユニットだけでなく、日産リーフに蓄電した電気が利用できるようになる。
[協業の内容]
日産の販売店では、このソリューションを紹介し、見込み客をカナディアン・ソーラーの販売店に紹介。カナディアン・ソーラーの販売店で提案、販売促進活動を行う。なお、このソリューションを利用して商品を購入すると、キャッシュバックが受けられると云う。
「SOLIEV(ソリーヴ)」は、太陽光発電(SOLAR)と蓄電池(リチウム/LITHIUM)、電気自動車(EV)を同時にコントロールできる蓄電パッケージとして、カナディアン・ソーラーが昨年7月に発売。3種類のエネルギーそれぞれを効率よく活用し、エネルギーの自家消費に向け、太陽光発電によるエネルギーが最大限に利用できると云う。
カナディアン・ソーラーは、日産との協業により、このEVの部分に「日産リーフ」を組み込んだソリューションを「SOLIEV RIDE(ソリーヴ ライド)」として提供する。
「日産リーフ」は、世界初の量産型電気自動車として2010年に発売。 2017年秋には、自動運転支援技術を搭載した2代目モデルとなり、昨年4月に、国内累計販売台数が10万台を突破。今年1月、バッテリー容量62kWh、航続可能距離が初代の約3倍(JC08モード:570km)となる「日産リーフe+」がラインアップに追加された。
日産は、電気自動車の普及によりゼロエミッション社会を実現し、社会の変革に取り組んでいく活動、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を昨年5月に開始。
温暖化対策、観光、過疎、防災、そしてエネルギーマネジメントなどの様々な課題に対して、電気自動車を活用し解決する取り組みを、多くの自治体や企業と共に実施。今回のカナディアン・ソーラーとの協業もこの活動の新たな一環となる。
※1:カナディアン・ソーラー・ジャパンは、カナダに本社を持つカナディアン・ソーラーの日本法人として2009年に設立され、住宅・産業向けに太陽光発電システムを提供。2017年の国内出荷量第2位(日経新聞による出荷量ベースの推定)、昨年3月には国内住宅設置累計10万棟を達成している。
■カナディアン・ソーラー・ジャパン:https://canadiansolar.co.jp/