日産自動車は4月12日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権に「日産e.dams」としてともに参戦しているレースチーム「e.dams」を買収すると発表した。
今回の買収に伴うオーナー変更と新しい経営体制は4月13日付で有効となる。日産フォーミュラEを担当するゼネラル・マネージャーのトマソ ヴォルペ氏が「e.dams」のマネージング・ダイレクターを兼務し、フランソワ シカール氏が新たにスポーツ・ダイレクターに任命される。
2018年、日産は「e.dams」とパートナーシップを組み、「日産e.dams」チームとしてフォーミュラE世界選手権に初めて参戦した。また、2021年3月には、シーズン9(2022/23)からシーズン12(2025/26)まで、フォーミュラEに継続して参戦することを発表している。
日産のフォーミュラEへの参戦は、長期ビジョン「NISSAN Ambition 2030」で掲げる電動化と持続可能性への長期的なコミットメントに沿ったもので、今回の買収は日産がフォーミュラEの活動をさらに強化する取り組みの一環だとしている。
日産は、2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルを実現するため、2030年代早期より、主要市場に投入する新型車をすべて電動車両とすることを目指す。日産は、EVレースに参戦することで得られるノウハウを活かし、顧客にとってより価値の高いEVを提供することを目指している。