日本通運は3月16日、現地法人の米国日本通運がイリノイ州ウッドデール市に建設していた「シカゴ・ロジスティクス・センター」が完成し、竣工式を3月5日に開催したと発表した。
イリノイ州シカゴ近郊は、米国の航空貨物のゲートウェイであるシカゴ・オヘア国際空港と海上コンテナの一大集積地を抱える物流の要衝。また、近隣のオハイオ・インディアナ・ケンタッキー・テネシー州等は、自動車産業の集積地域であると共に、医薬品産業についても医薬品・医療機器に関わる業種が集積しているため、倉庫需要の増加が見込まれると云う。
米国日通は、ウッドデールの新拠点であるシカゴ・ロジスティクス・センターにおいて、自動車関連の事業者に対して荷姿変換・検品といった付帯作業やクロスドック等、多様なニーズに応えるなど、オヘア国際空港近郊の既存大型施設と共にロジスティクス機能を強化。中西部地域の最重要拠点としてさらなる事業の拡大を目指す。
また、営業開始日に合わせ、現在ニューヨークにある本社を新拠点に移転。本社部門、営業部門、作業現場一体型の拠点とすることで、事業展開のスピード化・効率化を図り、米国での事業強化を図る。
日通は、米国内のロジスティクス機能を拡充し、経営計画において重点産業と位置付ける自動車や医薬品産業を強化、顧客の事業活動に一層貢献していくとしている。
[シカゴ・ロジスティクス・センターの業務内容]
海運貨物の輸出入フォワーディング・CFS業務、国内トラック輸送業務、倉庫業務、引越業務、ホワイトグラブサービス(※)。
※ホワイトグラブサービス:開梱・据付のうえ資材回収まで行う配達などのニーズに細やかに応えるサービス。
[新倉庫の概要]
– 名称:米国日本通運株式会社 シカゴ・ロジスティクス・センター
(NIPPON EXPRESS USA, INC. CHICAGO LOGISTICS CENTER)
– 住所:800 North IL Route 83 Wood Dale, IL 60191, U.S.A
– 構造:鉄骨造、平屋建て、一部2階建て(事務所部分)
– 敷地面積:75,952㎡
– 延床面積:29,498㎡
・倉庫面積:26,377㎡
・事務所他:3,121㎡
– 主要設備:高床ホーム、天井クレーン、メザニン、24時間警備、CCTV完備
– 営業開始日:2021年4月1日(木)