即日配達に対応する、サステナブルな輸送サービス「はこビュンQuick」の構築へ
NIPPON EXPRESSホールディングス( NXグループ )傘下の日本通運は12月18日、東日本旅客鉄道グループのジェイアール東日本物流(JR東日本物流)が提供する新幹線荷物輸送サービス「はこビュンQuick」を利用した新輸送サービスのトライアル輸送を実施した。
NXグループは、長期ビジョン実現に向け「持続的成長と企業価値向上のためのサステナビリティ経営の確立」を推進している。その方策の一環は、鉄道や船舶を利用したモーダルシフトを積極的に進めることにあり、複数の輸送モードを組み合わせた柔軟なロジスティクスソリューションの提供やCO2排出量の削減に貢献するサービスの創出に取り組んでいる。
そうした考え方を受けてNXグループ傘下の日本通運は、モーダルシフトの更なる推進に向け、JR東日本物流と鉄道利用運送契約を締結。
新幹線を利用した荷物輸送サービス「はこビュンQuick」を活用した新たな輸送サービの構築に取り組む。これにより日本通運は、新幹線の即時性、定時性、安定性を生かし、多様なお顧客ニーズに対応する即日配達の輸送サービスとして育んでいくことで社会課題の解決を目指す。
そこで12月18日(水)にはサービスの実用化に向けて、機械系保守パーツの緊急輸送について同スキームを利用したトライアル輸送を実施した。
より具体的には、日本通運が都内拠点から製品の輸送依頼受託して東京駅まで輸送。以降はJR東日本物流が「はこビュンQuick」を利用した新幹線輸送および着駅から宮城県仙台市にあるエンドユーザーまで(今事例に沿った輸送経路を検討)のラストワンマイル配送を実施した。
フロー図
こりトライアル輸送の結果、自動車輸送と比較して所要時間は約0.5~1時間短縮、CO2の排出量は約95%削減となり、トータルコストも削減することができた。今後、今回のトライアル結果の検証を進め、環境に配慮した即日配達の需要に対応可能なサービスとして、早期の商品化を目指すとしている。
※ジェイアール東日本物流「はこビュンQuick」サイト
http://www.jrbutsuryu.jregroup.ne.jp/business/shinkansenquick.html