日本通運は、イタリアの事業会社「イタリア日本通運」、「フランコ・ヴァーゴ」および「トラコンフ」のグループ3社を、1月1日(水)、イタリア日本通運として経営統合した。
これによりイタリア日通は、同社グループで欧州で最大、米国日本通運に次いで2番目の規模の海外現地法人となる。
また、統合に伴い、1月15日(水)、ミラノ市内で統合セレモニーを開催した。
日通は、2013年にイタリアで高級ファッションブランドを中心としたアパレル関連のフォワーディング事業を展開するフランコ・ヴァーゴを買収。2018年には、フランコ・ヴァーゴ同様、高級ファッションブランドを主要顧客とし、ファッション、ライフスタイル関連の倉庫保管・配送サービスを中心とした事業を、イタリアをはじめ欧州や米国、中国において展開するトラコンフを買収した。
今回、上記2社をイタリア日通と統合することで、営業およびオペレーション面におけるシナジー効果を加速・最大化させ、成長を図る。
<統合による主な効果>
・ハイファッションにとどまらず、ライフスタイル関連をターゲットとする「Lifestyle division」の新設ならびにフランコ・ヴァーゴおよびトラコンフのノウハウと日通グループネットワークの一体運営によるライフスタイル産業への拡販。
・フォワーディング、トラック輸送事業での共同仕入れ・集約混載によるレート競争力の強化。
・イタリアを発信基地としたライフスタイル事業モデルの日通ネットワークへの水平展開、および各社に分散しているフォワーディング、ロジスティクス、トラック事業のノウハウ共有。
日通は、経営計画において重点産業として掲げるハイファッションへの取り組みを強化し、ファッションロジスティクス分野の物流サービスのリーディングカンパニーを目指すとしている。
[新会社概要]
– 社名:イタリア日本通運株式会社
NIPPON EXPRESS ITALIA S.p.A(英語名)
– 住所:Via VIII Marzo 6,50018 Badia a Settimo,Scandicci Firenze,ITALY
– 従業員数:1,212名
– 拠点数:世界87拠点
[統合時期]
2020年1月