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2025年2月20日【事業資源】

日本通運、新幹線利用の「NXスーパーエクスプレスカーゴ」開始

坂上 賢治

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新幹線のスピードと安定性で、生鮮品や医療機器をサステナブルに即日配達

 

NIPPON EXPRESSホールディングス傘下の日本通運は2月20日、東日本旅客鉄道傘下のJR東日本物流と連携。新幹線を利用した貨物輸送サービス「NXスーパーエクスプレスカーゴ」を2月26日から始動させる。

 

 

この「NXスーパーエクスプレスカーゴ」は、新幹線荷物輸送サービス「はこビュンQuick」や「はこビュン」を利用した即日配達サービス。新幹線の即時性、定時性、安定性を最大限に活用し、法人が取り扱う生鮮品、医療機器、緊急保守パーツなど即時輸送が必要な荷物を、集荷から配達まで一貫輸送する。また併せてCO2排出量の削減や2024年問題に起因するトラックドライバー不足など物流課題の解決にも貢献する。

 

 

サービスの特徴は以下の通り
・即時性…新幹線のスピードを活かし、遠隔地でも即日配達が可能
・定時性…非常に高い定時運行率を誇り、荷物の到着時間が正確に予測可能
・安定性…道路交通の渋滞や天候の影響を受けにくく、遅延リスクが減少
・手軽…貨物 1 個から利用可能で、サービス導入が容易
・環境負荷低減 …CO2 排出量は極めて少なく、輸送におけるCO2排出量データの提供が可能

 

 

取扱駅
(1)北海道・東北新幹線
  新函館北斗駅、新青森駅、盛岡駅※、仙台駅※、郡山駅 ⇔ 東京駅
(2)上越新幹線
  新潟駅※ ⇔ 東京駅
(3)北陸新幹線
  金沢駅※、長野駅※ ⇔ 東京駅
(4)山形新幹線
  新庄駅、山形駅 ⇔ 東京駅
(5)秋田新幹線
  秋田駅 ⇔ 東京駅
※と東京駅は、「はこビュンQuick」のサービス対象駅。

 

今後の展開
サービスの全国展開を目指し、JR各社の新幹線荷物輸送サービスを利用した即日配達サービスを順次構築していく予定としており、NXグループでは、「長期ビジョン実現に向け「持続的成長と企業価値向上のためのサステナビリティ経営の確立」を推進しています。

 

鉄道や船舶を利用したモーダルシフトを積極的に進め、複数の輸送モードを組み合わせた柔軟なロジスティクスソリューションの提供や、お客様のCO₂排出量の削減に貢献するサービスの創出に取り組んでいます。今後もあらゆる輸送モードを駆使し、環境に配慮したサステナブルなサービスの拡充に努めてまいります」と話している。

 

関連記事/日本通運、新幹線を使う荷物の即日輸送トライアルを検証(2024年12月23日):https://www.nextmobility.jp/economy_society/nippon-express-tests-same-day-freight-transport-trial-using-shinkansen20241223/

 

<問い合わせ先>
日本通運株式会社 ネットワーク商品企画部
nittsu-network-transport-planning@nipponexpress.com
受付時間 9:00~12:00および13:00~17:30(土・日・祝日・当社指定の休業日を除く)

 

ジェイアール東日本物流「はこビュンQuick」サイト
http://www.jrbutsuryu.jregroup.ne.jp/business/shinkansenquick.html

 

ジェイアール東日本物流「はこビュン」サイト
https://www.jrbutsuryu.jregroup.ne.jp/business/shinkansen.html

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。