日通は、成田空港深夜発フライトとタイ・ドンムアン空港の利便性を組み合わせた、日本発タイ・バンコク向けハイスピード航空混載サービス、「Don Mueang Midnight Express」の発売を5月から開始した。
同サービスでは、成田空港発深夜フライトを活用し、出荷日の翌日未明にタイ・ドンムアン空港へ到着。午前中のタイ・バンコク周辺地域への配達が可能だと云う。
また、空港間運賃で、ハンドキャリーの5分の1から10分の1程度(同社試算)と、安価な運賃設定としたとしている。
近年、タイに工場を持つ日系企業の中には、高付加価値の部品を日本の工場で製造し、組立や最終加工はタイの工場で行う企業も。これに伴い、日本からの部材、試作品や工場設備品などの緊急輸送需要が増加していると云う。
海外への緊急輸送では、自社社員または委託先のスタッフが荷物と同じ航空機に乗り、手荷物または預け入れ貨物として到着空港での通関を行う「ハンドキャリー」と呼ばれるサービスが一般的だが、通常の航空混載サービスに比べ費用は高額になる。
日通では、近年のLow Cost Carrier(LCC)の定期便就航に伴い、国際航空貨物の発着空港としても活用されているドンムアン空港の利点に着目し、新しい輸送サービスを開発。
ドンムアン空港共同上屋での作業は、スワンナプーム空港と比較して3時間ほど早く対応が可能なこと、また、多数の外資系企業が進出している工業団地群に近く、配達するのに好適な立地にあることから、その利便性を活用し、最速のリードタイムを実現したとしている。
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