日本通運(以下、日通)は10月27日、現地法人のドイツ日本通運(以下、ドイツ日通)が、セルビア共和国にベオグラード支店を開設し、10月11日(月)から営業を開始したと発表した。
セルビアは、ヨーロッパの中心部に位置するなど、その生産拠点としての優位性から、自動車製造業や電気機器・部品製造業などのモビリティならびにEV関連産業での企業進出が増加。近年、経済成長率も2~4%で推移し、今後も高い成長が見込まれていると云う。
ドイツ日通は、セルビアに日系フォワーダー(forwarder/※)初となる自社拠点を開設することで、同国およびバルカン諸国を含めた中東欧諸国で、モビリティ関連産業をはじめ、ビジネス展開をしている様々な企業に対して営業強化を図る。
日通は、ベオグラード支店の開設により、中東欧地域での物流サービスの拡充を図り、今後も世界各地において多様化する物流ニーズに応えていくとしている。
※フォワーダーは、自らは輸送手段を持たず、船舶・航空機・トラック・JRなどを利用し、荷主と直接契約して貨物輸送を行う事業者で、法律では「利用運送事業者」と定義され、貨物利用運送事業法の規制を受ける。これに対し、自ら輸送手段を持って輸送する事業者をキャリアという。
従来は、単に運送取次、航空代理店業、海運仲介業などを指していたが、現在は中継的な機能に留まらず、物流をトータールコーディネートする付加価値の高いサービスを提供することが求められている(日通HP<https://www.nittsu.co.jp/support/words/ha/forwarder.html>より)。
[拠点概要]
– 名称:ドイツ日本通運有限会社 ベオグラード支店
(NIPPON EXPRESS(DEUTSCHLAND)GMBH BELGRADE BRANCH)
– 住所:SREMSKA 4. 2100 NOVI SAD, SERBIA
– メール:akos.ferenczi@nipponexpress.com
– 業務内容:フォワーディング(航空・海運・鉄道)業務、倉庫・配送業務、引越業務