日本通運の現地法人、カンボジア日本通運は、プノンペン経済特別区(SEZ)に建設していた多機能ロジスティクス倉庫「プノンペンロジスティクスセンター」を竣工し、12月23日(月)に開所式を行った。
開所式には、在カンボジア日本国大使館の三上正裕特命全権大使、カンボジア政府から経済財政省関税消費税総局のクン・ニェム総局長をはじめ、顧客やパートナー企業等を招き、日通の齋藤社長、南アジア・オセアニアブロック地域総括の竹添進二郎執行役員ら総勢約160名が出席。
開所式で齋藤社長は、「同センターの設立により、カンボジアおよび大メコン圏において、高品質かつ高付加価値の物流サービスを提供する体制をさらに強化することになり、お客様の事業活動に一層の貢献ができるものと確信している。物流を通じて、カンボジアの社会発展の原動力となるように努めてまいります。」と述べた。
今般開所した同センターが位置するプノンペンSEZは、首都プノンペン市内から18km、プノンペン国際空港から8km、シアヌークビル港に繋がる国道4号線に面し、またGMS(大メコン圏/※)の南部経済回廊上に位置。タイ・バンコクとベトナム・ホーチミンをつなぐ物流の戦略地域としても注目されていることから、今後の物流需要のさらなる高まりが期待できると云う。
日通は、2011年にプノンペンに駐在員事務所を設置、2013年にカンボジア日通を設立し、製造業の集積が進む同国で、様々な物流サービスを提供し、事業基盤を固めてきた。
カンボジア日通では、同センターの設立によりロジスティクス機能を強化し、航空・海運フォワーディング、国内販売物流、製造物流(ジャストインタイム納品)、クロスボーダートラック輸送、空調施設を利用した保管・配送など、顧客のあらゆる物流ニーズに応えていくとしている。
※)GMS(Greater Mekong Sub-region):タイ・カンボジア・ラオス・ベトナム・ミャンマーの5カ国と中国雲南省および広西チワン族自治区にまたがるメコン川流域の総称。
[拠点概要]
– 名称:カンボジア日本通運株式会社 プノンペンロジスティクスセンター
(NIPPON EXPRESS(CAMBODIA)CO., LTD. PHNOM PENH LOGISTICS CENTER)
– 住所:Lot P1-029, 030 Phnom Penh Special Economic Zone, National Road No.04,Komreang, Sangkat Kan Touk, Khan Komboul, Phnom Penh, Kingdom of Cambodia
– 構造:鉄骨・鉄筋コンクリート造 平屋、一部2階建て
– 敷地面積:40,000㎡
– 延床面積:6,735㎡
(内訳)
・倉庫面積:4,620㎡(冷凍150㎡、冷蔵150㎡、定温1,062㎡含む)
・事務所:551㎡
・庇部分他:1,564㎡
– 主要設備:高床ホーム、両面接車バース、24時間警備、CCTV完備、非常用発電機
– 営業開始日:2019年12月23日(月)