ニチコンは8月4日、100kW出力(2口)と50kW出力(1口)の電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド(PHV)用の急速充電器の新製品を、9月に発売すると発表した。
小型・軽量、省着床面積が特徴の新製品は、新規格の“CHAdeMO 2.0.1”認証の取得に加え、OCPP通信プロトコルを搭載し、最新の通信・課金システムにも対応。現在同社が生産・販売する10kW/25kW/35kW/50kW、4タイプの出力の急速充電器に、この新製品を加えることで、昨年12月設置の初号機の200kWマルチ(6口)急速充電器とも合わせて、大出力急速充電器の製品ラインアップが一揃いすると云う。
ニチコンは、200kWマルチ(6口)/100kW出力(2口)/50kW 出力(1口)の多様なラインアップで、充電渋滞削減と共に、今後のEVやPHVの普及に欠かすことのできない充電インフラの普及拡大に貢献していきたいとしている。
※タイトル写真左:100kW(NQD-UCX04P)/右:50kW(NQC-TC504P)。
[製品概要・特長]
■両モデル共通
・最新の CHAdeMO(Rev2.0.1)認証取得。
・7型カラー表示ディスプレイを搭載し高いユーザビリティを実現。
・標準モデルで塩害対応仕様を実現、重塩害対応仕様もラインアップ。
・ニチコンから遠隔状態監視を行い障害発生時には速やかな対応が可能(保守プラン加入時)。
・OCPP通信プロトコルを搭載。“e-Mobility Power”の課金サービス利用に対応。
・万が一の電源部故障時は縮退運転(出力を低減して充電)が可能。
■100kWモデル
・最大出力 100kW を最適に制御し2台同時充電、1口最大90kW充電。
・軽量なブーストケーブル採用により最大90kW出力でも楽に取り回し操作が可能。
・2口夫々独立した操作パネルと表示ディスプレイを搭載し、2口同時操作が可能。
・同出力で最小クラスの薄型、着床面積(0.28㎡)。
<主な仕様>
[会社概要]
– 会社名:ニチコン株式会社
– 所在地:京都市中京区烏丸通御池上る
– 代表者:代表取締役会長 武田 一平
– 設立年月日:1950年8月1日
– 資本金:14,286百万円(2022年3月31日現在)
– 従業員数:5,587名(2022年3月31日現在連結)
– 事業内容:
アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、小形リチウムイオン二次電池、 正特性サーミスタ“ポジアール”、家庭用蓄電システム、V2Hシステム、EV・PHV 用急速充電器、公共・産業用蓄電システム、 スイッチング電源、機能モジュール、医療用加速器電源、学術研究用加速器電源、瞬低・停電補償装置など。
– 売上高:142,198百万円(2022年3月期連結)