図-3 GISによる健全度評価結果オンラインマップ上の表示例
NEXCO中日本は12月22日、米国の現地法人「NEXCO Highway Solutions of America Inc. – A Subsidiary of NEXCO-Central」が、NEXCO中日本が開発した舗装健全度評価ソリューション「Smart Pavement Management」の提供をテキサス州で開始し、同州内の3つの市から業務を受注することを発表した。
「Smart Pavement Management」は、道路管理者としてのNEXCO中日本の知見と米国での市場調査結果を基に開発を進めてきた舗装健全度評価技術。市販のアクションカメラで撮影した画像をAIで処理することで、5段階の舗装健全度評価をオンラインのマップ上に色分けして表示し、さらにマップ上の任意の位置を指定することで、路面の損傷状況を詳細に示すことができる。(図-1、写真-1、図-2、図-3)
AIやGISといった技術を活用することで、わかりやすく、低コストで信頼性の高い調査・評価をおこない、さらにNEXCO中日本ならではの視点として、5段階の舗装健全度評価から示唆される補修方法を調査結果とあわせて提案する。
■舗装健全度評価ソリューションの作業フロー
図-1 具体的なデータ処理の作業フロー
(1)AIを活用して舗装表面の損傷状況を検知。
(2)AIを活用した舗装表面の損傷検知結果を基に5段階の舗装健全度評価を実施。
図―2 健全度評価凡例一覧
(3)GISによる結果の提供
GIS:地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術。