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2024年8月1日【トピックス】

NEXCO中日本、中央道のAI渋滞予測精度を向上

NEXT MOBILITY編集部

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NEXCO中日本・ロゴ

中日本高速道路(NEXCO中日本)八王子支社は8月1日、E20 中央自動車道(中央道)上り線の大月インターチェンジ(IC)~八王子ジャンクション(JCT)で実施している人工知能(AI/※1)を用いた交通渋滞予測について、所要時間の予測精度(※2)を87%(※3)から93%(※4)へ向上(※5)させることに成功したと発表した。

 

なお、今回の予測精度の向上は、予測モデルの教師データに最新データを追加すると共に、大月ICから八王子JCTの間で発生する小仏トンネル以外の渋滞も考慮するなどの改良を行うことで実現。同社では引き続き、精度向上に努めていくと共に、今後、この予測に関するモニターを募集するとしている。

 

所要時間の予測(1~4時間後までの結果)は、毎正時にWEBサイト「中央道 渋滞減らし隊 」や、芝浦工業大学が開発したアプリ「スイスイ旅山梨版 」で提供されている。

 

 

<AIによる所要時間の予測とは>
ソーシャル・デザイナーズ・ベース 中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京 が開発したAIを用いて、NEXCO中日本が保有する高速道路ビッグデータ(過去の交通量、速度、渋滞や降雨量など)と、当日の交通量や降水量との関係性から、中央道上り線(東京方面)大月ICから八王子JCTの所要時間を予測したもの。

 

この予測では、事故などの交通障害を反映できないため、事故が発生した場合は渋滞予測の更新を中止し、事故状況を案内する。また、交通状況等によっては精度向上結果以上の誤差が発生する可能性もあるとのことだ。

 

 

 

※1:元東京大学特任准教授の日下部貴彦氏(現 ソーシャル・デザイナーズ・ベース)と中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京が開発したAIを使用(特許第7065246号:旅行時間推定方法)。
※2:予測精度とは、渋滞が発生している時間を対象として、5分毎の1~4時間先までの所要時間予測結果について、実際の所要時間との差をそれぞれ算定し、経過時間ごとに集計した結果。
※3:2022年10月1日~2023年3月31日までに発生した渋滞(事故による渋滞が発生した日は除く)に対する検証環境下でのモデルの予測結果。
※4:モデル改良更新後、※3の期間で再度予測した結果。
※5:改良前の誤差が概ね0~17分程度で、誤差10分以内となる予測精度は87%であったが、改良後は0~12分程度に抑え、誤差10分以内となる予測精度は93%に向上。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。