NECは、オマーン国営バス会社ムワサラート社(MWASALAT)から高度交通運用管理システムを受注した。システムの稼働時期は2019年内を予定している。
近年、人口が急速に増加しているオマーンでは、政府による交通インフラの整備が進められているが、公共交通サービスの発達にともなう車両の運用管理が課題に。
オマーンの首都マスカット市内を中心に、一日あたり約2万人の乗客が利用する路線バスを運行するムワサラート社では、年々増加する利用者に対応するため、より利便性が高く安全で効率的な運用の実現を求めていると云う。
今回NECは、スマートフォンにダウンロードするモバイルアプリケーションを活用して、キャッシュレスで運賃収受を実現する「自動料金収受システム」と、GPSによりバス約200台の位置情報を運行管理センターでリアルタイムに把握し、定時運行を支援する「バス位置情報管理システム」を提供。バスの運行情報は、モバイルアプリケーションを通じて乗客にも提供される。
NECは従来から香港やシンガポール、インドなどアジア各国で高度交通運用管理システムを提供した実績があり、今回は中東における初めての受注となる。
NECは今回の実績を活かし、今後も「NEC Safer Cities」のもと、安全・安心で効率的な交通インフラの整備にグローバルで取り組むことで、事業拡大を目指すとしている。
■MWASALAT(英語):http://mwasalat.om/en-us/