日本電気株式会社(NEC)と富山市は、「ICTによる都市のスマート化に関する包括連携協定」を、2月19日に締結した。
「ICTによる都市のスマート化に関する包括連携協定」は、現在、両者が推進するデータ利活用型スマートシティのさらなる高度化と、まちづくりに関わるSDGsを推進するなかで、市民の福祉向上や新たな社会価値を創造することを目的としている。
連携協定を通じた取り組みは以下の通り。
1.スマートシティの推進
街のさまざまなデータを利用した効果的、効率的な都市経営の加速。
2.デジタルソリューション等を活用した地域課題の解決
IoT、ICTを活用した、地域課題の解決や改善。
3.オープンデータの利活用の推進
地域課題の解決や改善に必要なデータのオープン化、データの標準化。
4.高度なデータ利活用が出来る地域の人材育成
地域内におけるデータ解析者の育成など。
5.その他都市のスマート化を実現するための施策
地元企業、大学等とのコラボレーションによる課題解決、商品開発など。
今後、NECと富山市は、同協定の連携協力事項に基づき、緊密に連携・協力しながら、社会課題の解決につながるICT関連施策を推進。
スマートシティの実現に向けて構築された「富山市スマートシティ推進基盤(注1)」を有効活用し、少子高齢化の社会においても市民が豊かに暮らせるよう、Society 5.0(注2)の実現を目標に、ICTを活用した官民協働によるまちづくりを加速するとしている。
注1:富山市スマートシティ推進基盤:リアルタイムに変動する様々な情報を市内全域のセンサーネットワーク網からクラウド上へ集約し、複合的に分析・可視化することによって、幅広いサービスへの展開を実現するための情報利活用基盤。
注2)Society 5.0:サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)。参考:(内閣府)Society 5.0とは:https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html