日本電気( NEC )とNEXT Logistics Japan( NLJ )は6月11日、物流の社会課題解決を目指し、ロジスティクスの全体最適に向けた戦略的提携の検討で基本合意書を締結した。
第一弾の取組みとして、NECの共同輸配送の取り組みを容易かつ効率化する「共同輸配送プラットフォーム」とNLJの物流最適化ソリューションシステム「NeLOSS( ネロス )」を連携することで、共同輸配送における対象ルート・候補決定から配車と荷物の組合せを割出す業務までシームレスなサービス提供の早期導入を目指す( 図1:相互連携イメージ )。
図1 「共同輸配送プラットフォーム」と「NeLOSS」の相互連携イメージ
また両社は今後、2040年を目標とした物流のあるべき将来像「フィジカルインターネット」の実現に向けて、自動運転トラックを利用した新しい輸配送や、製造から販売までの物流プロセス全体における物流データを高度に繋ぐデジタル化・標準化及び社会実装を共に推進する枠組みの拡大に取り組んでいく( 図2 :NECとNLJの目指す姿 )。
図2 NEC とNLJの目指す姿
日本電気のCorporate SVP井手伸博氏は、「NECは安全・安心な人とモノの移動をデジタルで支え、すべての人々と産業が公平にサービス・機会を享受できる社会を実現することを目指しています。志を同じくするNLJの幹線輸送の運用ノウハウや物流最適化システムと、NECのロジスティクスプラットフォームを掛け合わせることで実現を加速してまいります」と述べた。
対してNEXT Logistics Japanの梅村幸生 代表取締役社長CEOは、「NLJは物流の社会課題解決のために、物流最適化ソリューションシステムNeLOSSなど最新のテクノロジーを実装することで、生産性の高い持続可能な物流を目指して取組みを進めてまいりました。今回、NECとNLJの強みを組み合わせることで、この取り組みを加速し、日本全国が繫がるフィジカルインターネットの社会実装に向け、協業の検討を深めていきたいと考えています」と語っている。