独自のAIソリューションを背景に相乗りのシェア輸送を展開するNearMe(ニアミー)は9月4日、三井不動産、ShareTomorrow(シェア・トゥモロー)と共同で、東京・日本橋エリアで「 &MOVE日本橋 」の実証実験を開始した。
利用にあたっては、&MOVEのLINE公式アカウントの友達登録をした上で、二次元コードから即時配車か予約配車(電話でのシャトル手配も可能)を行う。
なお、同実証サービスは、特定の地域を限定してMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)を実証展開するもの。
実証自体は、昨年9月から今年3月まで行われていた実証第1弾に続く第2弾目で、今回もオンデマンド型の相乗りシェアード・シャトルとして、東京・日本橋エリアで更なる利用効率向上と利用実態の深化を目指す。
ちなみに同サービス提供を担うニアミーは、出発地から目的地までの移動をドアツードアで結ぶタクシーの相乗りサービス(2019年8月に事業開始)企業だ。
そんな同社事業が軌道に乗り始めた切っ掛けは、空港とその周辺の都市部を結ぶ空港送迎型のサービスの「nearMe.Airport(ニアミー エアポート)」が契機となった。
現在は、成田国際・中部国際(セントレア)・関西国際・大阪国際(伊丹)・東京国際(羽田)・新千歳・福岡・北九州・那覇・旭川・青森・秋田・仙台・南紀白浜・徳島など、全国14の空港と空港周辺の都市部で、述べ45万以上の利用者へサービスを行っている。
またニアミーは上記実績を背景に、貸切送迎サービスの「nearMe.Limo(ニアミー リモ)」、東京都23区内から東京都・千葉県全域のゴルフ場を結ぶゴルフ場送迎シャトル「nearMe.Golf(ニアミー ゴルフ)」にも取り組んでいる。
さて今回、再実証となった「&MOVE日本橋」は、浜町を筆頭に日本橋などの〝EAST〟エリアと、室町・東京駅などの〝WEST〟エリアとの往来を活性化させていくことが主目的。
先の第1弾実証では、ニアミーが展開している出発地から目的地までの移動をドアツードアで結ぶタクシーのシェアサービス「near.Me」をベースに、自社開発したシェアード・シャトルサービスを当該エリアで展開。その効果や受容性を検証したのだが、買い物利用などでの回遊率向上や、商業施の来訪促進で一定の効果を得たという。
そこで第2弾実証では、浜町を中心に乗降場所を配備。佃や丸の内、銀座発着のサービスも加えるなどで更なるサービス改善を試みる。
ニアミーを含む参画3社は、「シェアード・シャトルの呼び出しは、第1弾の実証実験と同様に、&MOVEのLINE公式アカウント上で簡易にできるようにすることで利用開始から利用に至るまでの障壁を極力減らし、〝&MOVE日本橋〟の更なる活用と定着を目指します」と話している。
運行概要
実施期間(予定):2023年9月4日(月)~2024年2月29日(木)
運行時間:8:00~20:00(全日、ただし運休日は別途設定)
サービス提供エリア:東京・日本橋を中心としたエリア
料金:一人1ライド400円
※乗車人数や一部の発着場所によっては料金が変動する。