ナビタイムジャパンは、トヨタ自動車のマルチモーダルモビリティサービス「my route(マイ・ルート)」にマルチモーダルルートを提供し、共同開発を行う。
my routeは、公共交通、自動車、自転車、徒歩など、様々な移動手段を組み合わせてルートを検索し、必要に応じて予約・決済までを行うことで移動をサポートするMaaS(Mobility as a service)サービスで、昨年11月1日から福岡市で実証実験が行われている。
ナビタイムジャパンは、同アプリに、総合ナビゲーションアプリ「NAVITIME(ナビタイム)」の「トータルナビ」で培ったマルチモーダル経路探索エンジンをAPI提供し、徒歩、鉄道、バス、飛行機、車(タクシー、レンタカー、自家用車)、自転車(シェアサイクル、自家用自転車)などの様々な移動手段を組み合わせた、複数の移動ルートを提案する。
今回の取り組みにより、「乗換に適した車両情報」や、「目的地や乗換に一番近い駅出入口情報」のような、複数交通手段を組み合わせた際にもスムーズな移動を促す、きめ細かな案内情報の表示などを可能にするとしている。
なお、共同開発したルートのアプリへの実装は7月30日(火)を予定している。
[ナビタイムジャパンの経路探索エンジンについて]
ナビタイムジャパンは、1998年に、徒歩、鉄道、飛行機、車等の移動手段を組み合わせた「トータルナビゲーション」を完成させ、2000年に創業。各種路線・時刻表データと各種道路ネットワークデータ(※1)等、性質の異なる移動手段の組み合わせ(マルチモーダル)を、ひとつのエンジンで探索できる、ルート探索を実現した。
時刻表データの整備では、2006年にバスのルート検索を開始して以来、路線バス情報の拡充に努め、2018年に全国515社すべての路線バス情報に対応(※2)。
自転車ルートのための道路ネットワークデータにも、独自の調査や開発を加えて整備しており、2011年には自転車専用ナビゲーションアプリの提供開始。2018年からはシェアサイクルを組み合わせたルートの考慮も可能とした(※3)。
また、電車から徒歩、徒歩からバス、のようにマルチモーダルな移動の際に、それぞれの移動手段をつなぐ場面では、地下鉄の駅出口を出てから次にどの方向に進めばよいか、の案内(※4)や、バス停の正確な位置情報と乗り場番号などの詳細なデータも整備し、ルート案内で表示している。
加えて、ダイヤ改正や臨時便への対応や、鉄道運行情報、道路交通情報など、日々刻々と変わるリアルタイムな情報をルート探索に反映。この経路探索エンジンは、総合ナビゲーションアプリ「NAVITIME」の「トータルナビ」としてコンシューマ向けにサービス提供をしているほか、「NAVITIME API」として法人向けにも提供されている。
※1)道路ネットワークデータ:デジタル道路地図データをもとに作成された、道路に関する様々な情報を属性としてもっているデータ。(出典:https://madore.glbs.jp/glossary/glossary_ta_roadnwdata.html)徒歩、車、自転車などの移動手段ごとに、通行可能な条件が異なるため、移動手段それぞれについて、別々の道路ネットワークデータの整備が必要となる。
※2)関連プレスリリース:http://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/201801/24_4339.html
※3)関連プレスリリース:http://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/201809/27_4582.html
※4)案内例:「表参道駅 A4口右」「明治神宮前駅 神宮前改札エレベータ口後方(Uターン)」など/関連プレスリリース:http://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/201010/14_727.html
■(ナビタイムジャパン)NAVITIME API:https://api-sdk.navitime.co.jp/api/maas/
■(トヨタ自動車)my route:https://www.myroute.fun/